こんにちは、Jスクエアの永井です。
神奈川県のY様よりマツダ RX-8のABS修理をご用命いただきました。

マツダディーラーさんで診断され、ABSユニットの問題ということはわかったものの
部品供給が終了しているため、ディーラーさんでの修理が不可能という
判断になってしまったとのことです。

ディーラーさんでも中古部品を探してもらったそうですが
1年経っても見つからず、Jスクエアにお問い合わせいただきました。

もっとも、運良く中古部品が見つかったとしても
同様に壊れている可能性もあり、心配な面もあります。
　
　

点灯している警告灯

　・ABS
　・DSC（ダイナミック・スタビリティ・コントロール）
　・サイドブレーキランプ

診断

続いて診断機で故障コードを確認します。

　・C1250　左後インレットバルブコイル回路の故障
以上の故障コードから想定される故障原因は…
　◆ABSユニットの基板の故障（オーバーホール可能）
　◆インレットバルブの故障（今までインレットバルブ故障事例はなし）
　◆ABSユニットコネクタの接触不良（こちらも弊社では故障事例なし）
…となります
　
　

修理

ABSユニットを取り外し、分解して故障箇所を探します。

顕微鏡で基板上を見ていくと、配線の断線が見つかりました。

わずか0.2mmのアルミ製配線を取り除き、配線し直します。

こちらは別のABSユニットでの作業例ですが、
このように配線を作り直すことで、正常に動作するようになります。
配線を修理した部分はハンダ実装しやすい銅線を使用しています。

以上で一時は修理不能と判断されたABSが復活しました。
Y様は「修理できなければ廃車も考えていた」
とのことで、これからも末永くRX-8をお楽しみいただければと思います。

ABSユニットの供給終了で修理不可と言われてお困りの方は
Jスクエアまでご相談ください。