シトロエン C6 HDi 2.2の車検整備② シール類のオイル漏れは走行距離とイコールではない
RS-UNOの星野です。
シトロエン C6 HDi 2.2の車検整備のつづきです。
一般的に「走行距離が少ないイコール程度が良い」と思われがちですが
ハイドロ車を甘く見てはいけません。
シール類のオイル漏れは走行距離とイコールではありません。

ブーツの下側が濡れています。
上からの漏れが伝わった訳ではなく、
ブーツ下側のみが濡れていました。
左のステアリングラックブーツ(ステアリングシャフトシールの可能性)
からオイル漏れを確認。

ひっくり返して確認すると、ブーツ数か所が裂けて
オイルが漏れ出て濡れていました。


2.2HDiのパワーステアリングシステムは,他のシトロエン・プジョー同様の
モーターで油圧を作るタイプです。
通常のバッテリーの位置にポンプとタンクが付いています。
お客様のご要望はステアリングラック交換ですが、
これもすでに生産終了部品でした。
そこで、おすすめしているルブロスのAAL(シール復活剤)を入れ、
様子を見ることになりました。
あわせてパワステオイルも交換しました。


定期的にエンジンをかけてオイルをよく循環させて
しばらく様子を見ると見事に漏れは止まりました。
どのくらい保つのか、定期的に入れた方がよいのか、
確認していきたいと思います。
この後、ブーツを交換して作業は完了です。
つづく
RS-UNO(有限会社アールエスウーノ)