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プジョー 208 ピュアテック 1.2Lの車検③ このエンジンの抱える問題

RS-UNOの星野です。
 
前回まで2回に分けてお伝えしてきた、プジョー208の車検整備での
ピュアテック1.2Lエンジンについての3回目となります。
実はこれ、プジョー208だけではなく、ピュアテック1.2Lエンジン自体の問題なのです。
 
このエンジンはタイミングベルトがエンジンオイルに浸かっている構造なのですが
結局のところエンジンオイルがタイベルを溶かし、溶けたベルトの繊維が
オイルポンプ吸込み口に詰まり、油圧が下がって各摺動部分を充分に潤滑できる
オイルを供給できなくなってエンジンを傷めてしまうのです。
もちろんタイミングベルトの交換も早期にやってきます。
 
208の取説には下記の記述があります
 
●消耗品、アクセサリーについて
プジョー208に使用する消耗品やアクセサリー類は、プジョー
の純正部品をご使用ください。市販されている汎用の消耗品
やアクセサリー類のなかには、車の機器に適合しなかったり正
常な作動を妨げる可能性がある製品が含まれていることがあり
ます。プジョー車本来の安全性や耐久性を損わないためにも、
純正の部品やアクセサリー類のご使用をお勧めします

ターボエンジン車には、必ず指定されたオイルのみを使用してください。
推奨オイル
エンジンオイル(1.2リッターエンジン車)
TOTAL QUARTZ INEO FIRST
(0W-30)

 
ターボエンジンは推奨以外のエンジンオイルを使用不可としています。
新車保証が残っている期間に、この問題が起こった場合、推奨外のオイル使用は
保証を受けられなくなる懸念はありそうです。
 
しかし、リコールが出たということは、指定オイルでも問題がある?
またはどのオイルを使っても問題は起こる
そう、構造上の問題(タイミングベルトをオイル漬け)であって
オイルの問題ではないようにも思われます。
 
EU圏では走行7万km前後で問題が出ることが多いようです。
 
 
こちらはシトロエンC4後期の1.2Lターボエンジンでの事例です。
走行は6万kmを超えたところでした。






オイルパンを外すとオイルポンプの吸込み口が出てきますが
網の目が全く見えない状況で、ベルトの繊維が張り付いています。


清掃時に出てきた、溶けたベルトの繊維です。
掻き出しただけで、この量が出てきました。


清掃後はオイルポンプの吸込み口の網目がよく見えます。


ピュアテックエンジンは、C4ではオイルパンがアルミ製で
その後スチール製に変更されています。見えないところでコストダウンですね。
 
総括すると、エンジン性能はとても良いが、その後に問題が出ることは間違いないです。
日本国内にもシトロエンとプジョー合わせて数万台は走っているでしょうから
今後、この作業が増えてきそうです。
 
ピュアテック1.2L搭載車を中古で購入検討されている方は
整備記録も含めて良くクルマを見て、問題を抱えているクルマを購入しないよう
注意していただきたいと思います。

RS-UNO(有限会社アールエスウーノ)

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営業時間:10:00~19:00 定休日:水曜日
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