ポルシェ912のエンジンが単体で運び込まれてきました 悪い予感がします

佐藤自動車工業所の佐藤です。
自動車は同じ部品で正しい組み立て方をすれば、本来の性能が出ます。
しかし組む人次第で、以前紹介したエンジンカバーのような事態が発生します。
結果的にエンジンを台無しにしてしまうのです。
ポルシェ912のエンジンが、単体で運び込まれてきました。
多くの使われていない単体のエンジンには、なんらかの「理由」があるはずです。
今回はなぜ使用されていなかったのか、という説明を聞くことができません。
ファンプーリーに付いている飾りのアルミリングは、重量を増してバランスを取っている、と理解すればいいのかな。
けど、ジェネレーター・ハウジングのアルミリングは補強になるのだろうか。
これでバイブレーションがおきてビビリ音がするなら、ファン自体に問題があるはずで、これは単なる飾りだしな・・・

マフラーは4 in 1のスポーツタイプで、ウェバーが付いている。
そうだとすると、エンジン内部はたぶん・・・いやな予感・・・
分解すると圧縮を高くするためヘッドを無理に削り、ピストンとぶつかっています。
最初は音が出なかったけど、そのうちにとんでもない音が出ていたはずです。
そうか、これでエンジンを使わなくなったのか、と思いながらさらにばらします。

あちゃ~タペットまで折れている。きっと複雑な音が出ていたはずです。
しかも断面はかなり滑らかに磨耗しているから、バルブ・クリアランスが大きくなり、原因不明の不調に陥っていたんだろう。
いつもは首が飛んでしまうと大きな異音が出ますが、珍しい場所で折れたため気が付かなかったのでしょう。
人は見た目で判断してはいけないと言われています。
しかし、エンジンの場合はそれが正解だったりして。何故か少しさみしいですね。
佐藤自動車工業所
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