ポルシェ356 S-90はヒーターも違います
佐藤自動車工業所 | ニュース | 2025.12.08

佐藤自動車工業所の佐藤です。
いよいよ寒くなってヒーターの季節ですが、T-5の時代にヒーターの変更がありました。
S-90の中期から専用の2枚吹き出し板(ダブル・フラッパー)付きの新型ヒート・エクスチェンジャーが登場しました。
さらにS-90から冷却効果向上のため、クーリングファンの羽が枚数の多いものを開発しました。
これにより風量も上がって、室内へ暖かい風を期待できるようになりました。

ところでヒーターの取り付けボルトセットは今のVWと違います。
特殊なボルトセットは2種類あり、その正確な取り付けは意外と難しいのです。
ちゃんと調整できず、ヒーターがうまく作動しない356が多いようです。
熱い風を止めるのはワイヤーとロッドの調整で、バタンコのエクスチェンジャ、それとヒーターボックスです。
温風が止まらないのは、この途中のヒーターボックスが原因のことが多いのです。

オリジナルはワイヤーに「頭付き×3セット」、「頭なしスムース×3セット」を使います。
これをリアのロッドと合わせてうまく動かすためには、その調整が面倒くさいのです。
さらに調子の悪いフラッパーは、エンジンを降ろさないと正確には修理できません。
ここでもいやになるほどボルトセットとの格闘がひかえています。
場所によっては頭付きボルトセットではつっかえるため、頭なし・スムースを本来の位置に使わないと動きません。
うまく作動すると楽しい部分なので、時間をたくさんとってゆっくり調整しましょう。
佐藤自動車工業所
TEL:03-3651-1841 FAX:03-3652-5057
営業時間:9:00〜18:30 定休日:第2土曜日・祝祭日(休日に営業する場合もあり)
http://sato.car.coocan.jp
E-mail:[email protected]





