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ポルシェ356Aから356Bへの変更点は、そこそこあります

佐藤自動車工業所の佐藤です。
ポルシェ356Bはボディの「ちょっとした」変更だけ、と思われています。
実は「そこそこ変更」があります。
室内のステアリングはディッシュ型のデザインを採用しました。
これは衝突時にドライバーの「胸」を守るためで、いまでいうエアバックに近い意味なのです。 

アメリカの法律で昔に決まったのですが、これがその結果です。
そういえば、ヨーロッパ車もみんなすぼまった形の、ステアリングになりましたよね。
これにより指が届きにくくなったので、Aでは真っ直ぐだったウィンカーレバーが、手前に湾曲した形に変更されました。
このレバーのスイッチ部には新型の「仕掛け」が付いています(SWFの特許かもしれません)
レバーを半分程度押しこむとウィンカーが点滅し、指をゆるめると元に戻る、という機構です。
レバーをカッチンと動かさなくても点滅するので、レーンチェンジの際にはワンタッチで操作できます。
現在の車にも使われている、とても便利な機構です。
後年、911のCMでこれを自慢していましたから、ポルシェ独自かもしれません。
Bからのウィンカレバーにはヘッドライト上下切り替えとパッシング機能が追加されました。
ワンタッチでライトの操作が出来るようになり、ホーンボタンによるパッシングが廃止されました。

シフトレバーはAタイプまではVWから「いただき」のままでした。
Bタイプでは、新型に変更しアーム根元の太さの変更で折れにくくなりました。
このレバー、ポルシェ以外の車種によっては鉄の棒にメッキのカバーが付いているだけ、見せかけだけ太い、ですから、よ~く自分の車のレバーを見てください、笑えます。
さらにシフトロッド(長い棒ですね)を、Aタイプはバタンコがばたばたする方式でした。
Bタイプは樹脂ブッシュを介した確実な方式に替え、ミッション位置を下げたことに対応しました。
そう、Bタイプではミッションの位置が下がっているのです。

フロントのウィンカーは「側方からの視認性」の規定に対応して、前に突き出す長いレンズに変更。
斜め後ろからでもウィンカーランプを見えるようにしました。
これはサイドマーカーと同じ方式で、今の車のサイドランプは後ろに長いでしょ。
これによりフェンダーの曲線部分がきつくなっています。
そのためAタイプのフェンダーラインと違って、やせて見えるかもしれませんが。

ナンバーライトはAタイプが暗いので、T-2の時にも一度変更しました。
再度変更して、下から照らすタイプの明るいライトにしました。
Aタイプでは錆でライトハウジングが腐る、マフラーの熱で配線が溶ける弱点がありました。
そこで片方が点灯しなくても照らすことができる2個のナンバーライトを取り付けたのです。

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