【AUTOCAR BAZAR】燃えるほどにアツいゴージャスなジャガーのコンバーチブルはいかが 

公開 : 2024.04.25 09:00

・ロー&ロングな古典的なビッグキャット
・いまこそ伝統のV12
・セミレストア済み 程度に自信アリ

もくじ

本当に燃えたXJSコンバーチブル
プロのセミレストアにより復活した不死鳥
優雅なビッグキャットのある人生
基本情報
店舗情報

本当に燃えたXJSコンバーチブル

正直に白状すると今回紹介するXJSコンバーチブルは過去に一度火災を起こしたクルマである。

原因は燃料漏れによるものであったが、幸いなことにすぐに消火されたのでほぼノーダメージ。伝統のブリティッシュレーシンググリーンのペイントが少し痛んだ程度だったという。

ジャガーの名誉のために念のため説明しておくと、この手の旧車において古くなった配線や燃料ホースを交換せずに乗っていた場合は火災になることは少なからずあるが、それは車の問題ではない。

不幸中の幸いにして、今回の車両は大規模な火災にはならなかったので、ちょうど良いベース車両となったわけである。

プロのセミレストアにより復活した不死鳥

そんな絶好のレストア素材を仕上げた今回の料理人が神奈川県平塚市に居を構えるジャガー専門店JEF(ジェフ・Jaguar Engineer Factory)である。

そんな専門店が仕立てたXJSコンバーチブルは取材時はまだ灯火類やエンブレムなどが未装着の状態であったが、目ざといAUTOCAR読者の皆様ならばきっとこう思ったはず。「本来ならば隠れてしまう裏側の部分まで見通せるではないか!」と。

実際に写真を確認して頂ければ判るとおり灯火類やグリルで隠されてしまう部分まで完璧なペイントワーク、まさしく極上。それだけでなく補器類や足回りまで総リフレッシュされたレストア車両なのである。

V12のネオクラシックとはいえ、ここまで丁寧なリセットがなされていれば定期的なメンテナンスさえ怠れなければ日常使いにも十分耐えうると語るのはJEFの代表である井上氏。

もちろん出火の原因となった燃料ホース類や配線もリフレッシュ済みだ。

優雅なビッグキャットのある人生

このジャガーXJSは世界一美しいクルマとも称されるジャガーEタイプの後継にあたるモデル。

特にコンバーチブルはルーフが無いこともありロー&ロングのボディがより説得力を持つ。何百台とジャガーを見てきたJEFの井上代表も、このXJSの数多あるチャーミングポイントの中から真っ先にスタイリングを褒めていたほどだ。

この気品あふれるビッグキャットはもちろん誰にでも似合うクルマではない。だけど人生のなにげない日常に映画の冒頭のような艶と意味を持たせ、令和の混沌とした路上の中をのびのびと泳いでゆくことができる夢のマシーンである。

コノリーレザーのシートの中で風になびく髪の毛のわずらわしさを気にせず颯爽と走り抜ける自分の姿が浮かんだ方は…

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基本情報

消費税込み総支払額

530万円

消費税込み本体価格

500万円

車検日

整備渡し

年式

1991年

距離

6.6万km

トランスミッション

AT

ボディカラー

ブリティッシュ・レーシング・グリーン

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店舗情報

店名

JEF(ジェフ・Jaguar Engineer Factory)

住所

神奈川県平塚市横内 2740-1

営業時間

9:00〜19:00

定休日

月曜日

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記事に関わった人々

  • 小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は1983年式アウトビアンキA112アバルト。丸1年かけて自分でレストアし、ついに乗られるようになった。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部の上野太朗さんからオファーをいただき現在に至る。instagram:@h_r_boy_

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