eKクロスEVがもつ真の価値とは? 新車企画のキーマンに聞く三菱の「EVの軽」へのこだわり

公開 : 2024.04.23 11:00

三菱自動車の新車企画のキーマンへのインタビューを通して、「EVの軽」ekクロスEVの魅力を探ります。

もくじ

「軽自動車でEV」という黄金比
魅力は走り ガソリン車では感じられない爽快さ
進化を果たした使い勝手、先進運転支援機能

「軽自動車でEV」という黄金比

AUTOCAR JAPAN sponsored by 三菱自動車工業

三菱自動車は、軽自動車+EVというコンセプトにこだわりを持つメーカーだ。2009年に最初に世に送り出した世界初の量産EV「アイ・ミーブ」も軽自動車であった。そして、日産と共同開発して2022年に発売した「eKクロスEV」も軽自動車だ。

そのこだわりを三菱自動車の新車の商品企画を担当する商品戦略本部チーフ・プロダクト・スペシャリスト(CPS)の藤井康輔氏に聞いてみると、「軽自動車こそ、EVにマッチした商品であると確信していました。アイ・ミーブでいただいたお客様からの声を生かして、次のモデルを出したいと考えていたのです」と言う。

三菱自動車の藤井康輔CPS(チーフ・プロダクト・スペシャリスト)写真:三菱自動車

なるほど、考えるほどに、軽自動車とEVの相性は良い。軽自動車の利用は、近距離が中心になる。そして近距離であれば、搭載するバッテリーは少なくて済む。

バッテリーが少なければ、車両価格を低くすることもできるし、充電にかかる時間も短くて済む。うまく使えば、夜の駐車中に行う充電だけで日中の走行を賄える。外で充電しなくて済むのだ。

「LCA(ライフサイクルアセスメント:クルマの一生で発生する環境負荷)で考えると、大きなクルマはEVよりも、ハイブリッド車やPHEV(プラグインハイブリッド)が有利になります。LCAの面でも、EVと軽自動車のマッチングは優れています」と藤井氏。

三菱eKクロスEV 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。
  • 撮影

    小川亮輔

    Ryosuke Ogawa

    1986年生まれ。幼少期から父親の影響でクルマに惹かれている。独身時の愛車はシボレー・コルベットC5 V8 5.7Lのミレニアムイエロー。現在はレンジローバーV8 5.0L(3rd最終型)に家族を乗せている。2022年、SNSを通してAUTOCAR編集部の上野太朗氏に発掘される。その2日後、自動車メディア初仕事となった。instagram:@ryskryskrysk
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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