トヨタ・シエンタ

公開 : 2015.07.09 16:19

インテリア

インテリアのテーマは “Seamless Fun-ction” というもので、「機能が連続感のある造形と融合し、使う歓びを楽しく実感でき、使いやすく洗練されたデザインを目指した」という。

広さと安心感を両立したというインストルメント・パネルは、ドライバーの目の前にハイポジション・コンビネーション・メーターがレイアウトされる。メーターは、ハイブリッド車に標準、ガソリン車の一部に装備されるオプティトロン・メーターのスピード・メーターとレブ・カウンターの中央に4.2インチ・カラーTFTのマルチ・インフォメーション・ディスプレイが配置される。

シートは3列。セカンド・シートは6人乗りの場合2人乗り、7人乗りの場合3人乗りとなる。シートのスライド量は105mm、リクライニングは最大36°。そしてニー・クリアランスは先代よりも25mmプラスされた。サード・シートは2人乗りで、50:50の分割可倒式。サード・シートは先代と比較意sてシート幅が70mm、にー・クリアランスが20mm拡大されている。また、サード・シートへの開口幅も脚部で10mm、腰部で40mm拡大されている。

シート・アレンジは、セカンド・シートをダンブルさせてサードシートをダイブイン格納するフラット・ラゲージ・モード(2人乗車)、セカンド・シートを片側だけダンブルさせるハーフ・ラゲージ・モード(3人乗車)、サード・シートをダイブインさせるゆったり2列+荷室モード(4/5人乗り)の他、サード・シートを分割して格納することも可能だ。

収納スペースが様々な場所に設置されているのも、シエンタの特徴。助手席アッパー・ボックス、助手席オープン・トレイ、助手席グローブ・ボックス、コンソール・サイド・ポケット、回転式買い物フック、運転席&助手席カップホルダー、フロント・ドア・ポケット&ボトル・ホルダー、フロント・ドア・プル・ハンドル・ポケット、スライド・ドア・ポケット&ボトル・ホルダー、助手席シート・バック・ポケット、デッキ・サイド・トリム・ポケット、デッキ・サイド・ボトル・ホルダー&スマホ・ホルダー、マルチユース・トレイなど、その数は非常に多い。

なお、トリム・カラーは、3色がグレードに応じて用意される。

パワートレイン

シエンタに搭載されるパワートレインは合計3種類。ハイブリッドがシエンタとしては初めて与えられている。また、ガソリン・エンジンは2WD、4WDモデルにチューニングの異なるものが用意される。

ハイブリッドは、1.5ℓ4気筒DOHCの1NZ-FXE型とモーターの組み合わせで、エンジンは74ps/4800rpm、11.3kg-m/3600-4400rpmのパワー、トルクを持ち、モーターは61ps、17.2kg-mのパワー、トルクを持つ。システム合計でのパワーは100psとなる。燃費はJC08モードで27.2km/ℓという値だ。

一方ガソリン・モデルは、2WDが2NR-FKE型、4WDが1NZ-FE型となる。2WDの2NR-FKE型はφ72.5×90.6mmのボア・ストロークによる1496ccの排気量で、109ps/6000rpm、13.9kg-m/4400rpmのパワー、トルクを持つ。4WDの1NZ-FE型はφ75.0×84.7mmのボア、ストロークによる1496ccの排気量で、103ps/6000rpm、13.5kg-m/4400rpmのパワー、トルクを持つ。2WD全車にはアイドリング・ストップが標準装備になる。トランスミッションはスーパーCVT-iだ。

シャシー

サスペンションは、ハイブリッド・モデルと2WDモデルが、フロントがマクファーソン、リアがトーション・ビーム、4WDモデルがフロント・マクファーソン、リアがダブル・ウィッシュボーンというレイアウト。ブレーキは、フロントがベンチレーテッド・タイプの4輪ディスクだ。

ハイブリッド・モデルには、路面の凹凸に応じてモーターのトルクをリアルタイムに制御することで、ピッチングを抑え、フラットな乗り心地を実現するバネ上制振制御が装備される。

安全装備他

トヨタが全車に装備しようとしている衝突回避支援パッケージ、Toyota Sefety Sense Cが、ニュー・シエンタにもオプション設定されている。これはレーザー・レーダーと単眼カメラを組み合わせることによって発生割合の高い事故に対応しようというもの。その内容は、衝突回避支援型プリクラッシュ・セーフティ、レーン・ディパーチャー・アラート、オートマティック・ハイビーム、そして先行車発信告知機能がセットとなったものだ。

また予防安全としては、ドライブ・スタート・コントロール、緊急ブレーキ・シグナル、ヒル・スタート・アシスト・コントロールが設定されている。

なお、今回の新しいシエンタは “MADE IN TOHOKU” であるのもひとつのニュースだ。宮城県のトヨタ自動車東日本(TMEJ)ですべてのシエンタが生産される。このTMEJは東日本震災後の2012年7月に発足した拠点で、シエンタ1台1台が、東北の復興につながると、トヨタではコメントしている。

なお、価格は、ハイブリッドが2,226,763円から2,329,855円。ガソリン・モデルが1,689,709円から2,121,709円。

関連テーマ

おすすめ記事


解説の人気画像