廃車の天国 米巨大ジャンクヤードで見つけた「お宝」 40選 後編 日本車も多数発見

公開 : 2024.08.24 18:25

ジャンクヤード探訪記シリーズ。今回は米ミネソタ州の広大な敷地で、何千台も並ぶ古いアメ車、欧州車、日本車の中から特に興味深いものを写真に収めてきた。日本車のリバッジモデルも多く見られた。

三菱コルディア

(翻訳者注:この記事は、『廃車の天国 米巨大ジャンクヤードで見つけた「お宝」 40選 前編 日本車も多数発見』の後編にあたります。)

クライスラーは三菱に出資しており、三菱車を米国市場向けにリバッジして輸入していた歴史がある。しかし、コルディアは三菱が直接輸入していた。1982年から1990年にかけて生産されたコンパクトなハッチバックで、量産車としては初期に電子インストゥルメント・パネルを採用したモデルである。

三菱コルディア
三菱コルディア

ビュイック・スペシャル(1962年)

外観的にはいくつかの問題があるが、この1962年型ビュイック・スペシャルは構造的には素晴らしい状態である。1962年型はV6エンジンを搭載した初の量産米国車であり、0-97km/h加速12.8秒と、V8バージョンより3秒も遅かった。この個体のボンネットの下には何が隠されているのだろう。

ビュイック・スペシャル(1962年)
ビュイック・スペシャル(1962年)

リンカーン・コンチネンタルMkV

全長230インチ(約5.8m)のリンカーン・コンチネンタルMkVは、フォードが販売した史上最長の2ドア・クーペの称号を持つ。この写真では、その巨大さが際立ち、下にある1980年代半ばのタウンカーを小さく見せている。

高級クーペとして1977年から1979年にかけて生産された。

リンカーン・コンチネンタルMkV
リンカーン・コンチネンタルMkV

キャデラック・カテラ

ドイツのゼネラルモーターズによって生産されたキャデラック・カテラは、オペル・オメガのリバッジモデルで、英国製の3.0L V6エンジンを搭載している。1996年から2001年にかけて販売されたが、売れ行きは芳しくなく、出荷されたのはわずか9万5000台だった。価格は2万9995ドルで、アキュラBMWインフィニティメルセデス・ベンツなどの高級輸入車に対抗するために用意されたエントリーモデルのキャデラックであった。

キャデラック・カテラ
キャデラック・カテラ

メルセデス・ベンツ240D

この角度から見ると、メルセデス・ベンツのW123型セダンがスクールバスの列を飛び越えようとして失敗したように見える。このようなスタントに挑戦するなら、240Dは選ばれるべきクルマではないだろう。ディーゼルエンジン車の240Dの最高速度は140km/hで、0-97km/h加速に22秒かかった。

メルセデス・ベンツ240D
メルセデス・ベンツ240D

ボルボ240

スクールバス・ジャンプに挑戦するなら、1980年代後半のボルボ240の方が少しはマシだろう。その4気筒ガソリンエンジンなら0-97km/h加速で約13秒という加速性能を持っているし、着地に失敗しても、残骸から生きて帰ってこられる可能性がかなり高い。

背面のスウェーデン国旗とデンマークの登録コードステッカーに注目。

ボルボ240
ボルボ240

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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