メルセデス・ベンツGLSを公開

公開 : 2015.11.19 22:30  更新 : 2017.06.01 01:41

メルセデス・ベンツGLがフェイスリフトし、モデル名も新たにGLSとされ、ロサンゼルス・モーターショーで公開された。

サルーンのSクラスEクラスCクラスに対応して、SUVレンジも新たにGLS、GLEGLCとなることになるが、すでにGLE、GLCは発表されており、新しいSUVレンジの最後のモデルとなる。

新しいネーミングと共に、GLSはエア・サスペンションの採用や、エクステリア面でのアップグレード、そしてコネクティビティの改良、効率的なエンジン、9速オートマティック・トランスミッションの導入が行なわれる。

エクステリアでは、新しいフロント・グリル、フロントおよびリア・バンパー、ヘッドランプ・グラフィックス、テールランプなどが新しくなっている。また、インテリアではフロント・シート、ダッシュボード、タッチパッドを備えたフリースタンディングのインフォテインメント・システム、新デザインの3スポーク・ステアリング・ホイールなどが新たに採用されている。また、シートは標準で7シーターとなる。

よりラグジュアリーなベントレーベンテイガとライバル関係となるGLSは、装備面でも充実を図り、少しでも対抗しようとしているようだ。

トランスミッションも従来の7速ではなく、新しい9速オートマティックが採用されている。これによりCO2排出量の削減と燃費の工場が図られている。
ガソリン・エンジンのトップはGLS500に搭載される454psの4.7ℓV8で、現行モデルよりも20psほどパワーアップされている。これに続くのがGLS400用の3.0ℓV6で、こちらは333psを発揮する。GLS400は、11.2km/ℓの燃費と306g/kmのCO2排出量を持つ。これは現行GL400よりも0.81km/ℓ、19g/kmほど向上した値だ。

ディーゼル・エンジンは、3.0ℓV6ターボがGLS350dに搭載される。これは、190psを発揮する。

そしてAMGバージョンも用意される。これには5.5ℓV8ターボが搭載され、そのパワー、トルクは585ps、77.4kg-mだ。これは、現行モデルよりも27psも高い数字だ。但し、このAMGバージョンのみは9速オートマティックではなく、AMGが開発した7速スピードシフトが与えられる。

ガソリン・エンジンによるハイブリッドは計画中であるとのことだが、ラウンチ時には設定されていない。

ダイナミック・セレクト・システムもアップグレードされており、コンフォート、スリッピー、スポーツ、インディビデュアル、オフロードが標準で、オプションのオフロード・パッケージを装着した場合はこれにオフロード・プラス・モードが追加される。このオフロード・プラス・モードは、306mmほど地上クリアランスを上げ、600mmの渡河能力を発揮する。

この他、エアマティック・サスペンションが標準となる。これは、3チャンバー・ダンパーを持つもので、レルフ・レベリング・コントロールを持つ他、乗り心地も改善されているという。また、現行GLと同様に、オプションでアクティブ・カーブ・システムを選択することも可能。これは、コーナリングでロールを減らすためにアンチロール・バーを油圧で操作するというものだ。

価格はまだ発表されていないが、現行GLとほぼ同じと考えられる。従って£63,000(1,177万円)からのスタートと予想される。


▶ 2015 ロサンゼルス・モーターショー

関連テーマ

おすすめ記事

 

メルセデス・ベンツの人気画像