■どんな感じ?

まず先に断っておくが、今回のテストでは、親切なことに警察のエスコートがあったので、われわれはせいぜい64km/hまでしかスピードをだせなかった。ただし路面のコンディションには満足している。

というのも、たいていロンドン以外の地で試乗会が行われる際、どこの場所でもスムーズで非の打ち所のない路面が選ばれる。だから乗り心地の精査がしづらいのだ。しかしハバナの道は違う。英国でもなかなか見つけられないような、荒れた路面だらけなのだ。

A2の乗り心地は、プラットフォームをシェアするA3よりも明らかに硬い。SUVの基準から考えるとホイール・トラベルは極小であるため、バンピーな路面だと、頭が大きく上下に揺り動かされる。

オプションの可変サスのセットアップを ‘コンフォート’ にすれば、衝撃はいくぶんやわらかなものになるが、ひどく荒れた路面になると、ステアリングの微修正が必要であるという点は変わらない。

その分、(少なくともタイトな低速コーナーでは)ボディはとても引きしまった動きをみせる。どのモデルにも組みあわされる可変 ‘プログレッシブ’ ステアリングは、ミニ・カントリーマンさえ影が薄れるほどなのである。