日産ジュークNISMO RC

公開 : 2013.01.30 20:00　　更新 : 2021.03.05 18:51

■どんなクルマ？

日産ジュークNISMOがミニ・カントリーマン・クーパーSに匹敵するモデルであるのなら、このジュークNISMO RCはカントリーマンJCWのライバルとなるモデルである。ちなみに、このジュークNISMO RCは、テレビ・ゲームのグランツーリスモに登場する名前が付けられているが、まだ試作段階のモデルである。

しかしNISMOは、スタンダード・モデルと、よりフォーカスしたモデルの2つのラインナップを採用するという戦略を考えている。このジュークNISMO RCも、今年のうちに販売が開始されそうな雰囲気だ。

■どんな感じ？

パイロンの並べられたコースのショート・インプレッションであったが、改善されたパワーとパフォーマンス、グリップ・レベル、コーナリング能力、そしてブレーキがしっかりと感じられた。

そのボンネットの下の4気筒ターボ・エンジンは、ジュークNISMOの197bhpから更にパワーアップした218bhp程度だろうか。トルクは29.0kg-m程度まで上げられ、そのパワーはFWDモデルは6速マニュアル・ギアボックス(今回われわれがテストしたモデル)、4WDモデルはCVTが組み合わせられる。

パワーが上昇したにも関わらず、RCはホイールスピンもトルク・ステアもみせずに加速する。この狭いコースでも、1速、2速ではレッド・ゾーンに達し、3速にまで入れることができた。

リチューンされたエグゾーストは、スタンダード・モデルよりもフルーティなサウンドを持つ。

ブレーキ自体は、標準的なジュークNISMOと同じ構成だ。しかし、ブレーキパッドはよろ大きくなり、幅の広い18インチ・タイヤが組み合わせられる。

サスペンションは、スプリングとダンパーが固められ、20mmも車高が低くなっている。また、電子制御のディファレンシャルも装備されている。

これらの組み合わせによって、アンダーステアは非常に少なく抑えられているのだった。

■「買い」か？

もちろんオーダー・ブックはまだ開いていないが、販売が初められたのなら、早めに注文書にサインをすることをおすすめする。しかし、日産とNISMOは、更なる強力なバージョンも計画中だという。

(マーク・ティショー)