スクープ、BMW i3

公開 : 2012.03.24 12:03  更新 : 2017.06.01 00:55

ミュンヘンでテストされるBMWの電気自動車i3だが、他のブランドから発表される可能性も出てきた。

昨年のフランクフルト・モーターショーで発表されたよりもトーン・ダウンして、現在はプロダクション・モデルにほぼ近いデザインがされているBMW i3は、その兄弟車である4WDのスポーツ・モデル、i8がプロダクションに向かってなされたのと同じような修正を受けている。

フランクフルトで発表されたi3はシースルーのドアを特徴としていたが、テスト車両では標準的なドアに戻されている。シースルー・ドアは単にショーのための演出だったようだ。i3は「ライフ・モジュール」と呼ばれるi8と同様に非常に強いCFRPによってボディの基本構造が造られる。そして主にアルミニウム製となるシャシーに載せられる。

他のブランドに適用されるのは、このライフ・モジュールである。

例えば、BMWグループは、将来のミニにこのテクノロジーを採用しようと考えているようだ。というのも、i3のデザインはミニ・ワンに近い。i3のプロダクション・バージョンの重量は1270kgでミニ・ワンよりも265kg重い。サイズは、長さ3845mm、幅2011mm、高さ1537mmで、ミニワンよりも120mm長く、326mm広く、そして132mm高い。105mm広い2570mmのホイールベースと、より広いトレッドを持つプラットフォームが与えられている。

i3はミニよりも大きなサイズではあるが、それでも今までのどのBMWよりも小さいサイズだ。

荷室スペースはリア・シートの後ろに200リッター用意される。

BMWはi3を「比較的小さな回転半径を持つ、典型的なシティ・スピードにおいて機敏な動きを見せる」とアナウンスしている。

i3には液冷のバッテリーが搭載されるが、そのリチウム・イオン・バッテリーの容量と重さは明らかにされていない。但し、それはフロア・セクションに搭載されるため、現在の1シリーズよりも重心は低い。

標準的なプラグインEV、あるいは補助となるレンジ・エクステンダーを搭載してi3は来年には発売が開始される。ガソリンとのハイブリッドで動くi8と異なり、i3は現在テストされている1シリーズのアクティブEプロトタイプ同様純粋なEVとなるだろう。

その中心となるのはリア・ホイールにつけられたコンパクトなブラシレスの電気モーターで、168bhpのパワーと、25.4lg-mのトルクを持つ。0-60km/hは3.9秒、0-100km/hは7.9秒、80-120km/h加速が6.0秒というパフォーマンスが発表されている。それは118dに近い数値だ。最高速度はバッテリーを保護するためから150km/hに抑えられるという。

充電に必要な時間は、標準的な220Vで6時間。急速充電であれば1時間で80%の充電が可能だという。

i3の航続距離は、BMWが旅行の90%はカバーするといっていることからも、130kmから190kmであると予測される。また、今回明らかにされたが、BMWではRExと呼んでいるオプションのレンジ・エクステンダーもオプションで用意されることになる。

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