【新型フェアレディZ】過去の遺産だけで乗り切れるのか 少なくとも今後10年 電動化技術なしの冒険

2020.09.29

サマリー

新型日産フェアレディZ。まだプロトタイプの状態ですが、搭載エンジンは大まかに発表されています。デザインを含め、「ヘリテージ主義」の印象が強いですが、少なくとも今後10年販売されるならば、冒険です。

もくじ

フェアレディZ、国産スポーツの代表
新型、初代の面影が散りばめられる
初代をリアルに知るユーザーの共感呼ぶ
今後10年以上は造り続けるなら……
日産の販売店 顧客の反応は?

フェアレディZ、国産スポーツの代表

text:Yoichiro Watanabe(渡辺陽一郎)

国産スポーツカーで、最も長い伝統に支えられるのはフェアレディZだ。初代モデルの発売は1969年だから、既に50年以上を経過する。

前身となるフェアレディ(最初はダットサンスポーツの北米仕様)は1960年の登場だから、60年の歴史を持つという見方も成り立つ。いずれにしても国産スポーツカーの代表だ。

新型日産フェアレディZプロトタイプ。
新型日産フェアレディZプロトタイプ。    日産

このフェアレディZがフルモデルチェンジを控え、プロトタイプ(試作車)の外観などが2020年9月に披露された。

ボディサイズは全長が4382mm、全幅は1850mmだから、全長は現行型に比べて約120mm伸びるが全幅は同等だ。

前後のオーバーハング(ボディがホイールよりも前後に張り出した部分)は短く切り詰められ、ボンネットは長い。ルーフは後方に向けて下降している。

過去を振り返ると、1969年に2シータースポーツカーとして発売されたフェアレディZは、1974年に後席を備える2by2を加え、この後は北米市場のニーズもあってグランドツーリングカーの性格を強めた。

日本の売れ筋も2by2になり、機敏な運転感覚を楽しむスポーツカーらしさは弱まった。

この後日産は業績不振に陥り、改めて原点回帰の考え方で開発されたのが、2002年に登場した5代目のZ33型だ。2シーター専用で、かつて人気の高かった2by2は用意していない。

2008年登場の6代目(現行型)となるZ34型では、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)を100mm短い2550mmに抑え、原点回帰の路線を踏襲しながらスポーツカーらしさを一層強めた。

新型フェアレディZも、Z33型、Z34型と同じ路線に沿ってデザインされている。

 

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