【マツダの新世界】そのテーマは? 4モデルに「ブラックトーン・エディション」 CX-5、CX-8、マツダ2/6に設定

公開 : 2020.12.03 11:45  更新 : 2021.10.11 09:38

マツダの新たな特別仕様シリーズが登場。「ブラックトーン・エディション」は、CX-5、CX-8、マツダ2と6に設定されます。テーマは「スポーツ」。そう聞くと期待が膨らみ、実車の取材をしてきました。

新たな特別仕様車 12月3日発売

text:Yasuhiro Ohto(大音安弘)
photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

マツダは、2020年12月3日、新たな特別仕様車「ブラックトーン・エディション」を4車種に展開し、投入することを発表した。

これまでも新世代モデルを象徴するデザインテーマ「魂動」を通じ、独自のクルマの美を追求。さらに様々な特別仕様車を展開することで、その世界観を広げてきた。

マツダが発売した、新たな特別仕様車「ブラックトーン・エディション」シリーズ
マツダが発売した、新たな特別仕様車「ブラックトーン・エディション」シリーズ    上野和秀

最近では、マツダ初の乗用車「R360」のカラーリングをモチーフとしたマツダ創業100周年を記念した「100周年特別記念車」が好評だ。

これまでの特別仕様車は、カラーコーデや内装の質感の違いなど、ファッション性を意識したものが多かった。しかし、最新作となる「ブラックトーン・エディション」は、カラーコーデではあるものの、マツダの持つ伝統的価値の1つにスポットを当てているのが大きな特徴だ。

そのテーマは「スポーツ」だ。

マツダは、ロータリーエンジンの量産化を実現し、その小型かつ高性能という特徴を活かし、モータースポーツで活躍。多くのクルマ好きを虜にしてきた。

そのエッセンスを最新モデルに注入することを試みた。そのため、ターゲットは30~40代の既婚男性を中心とした運転好きの人々だ。

今回は、コンパクトの「マツダ2」、上級セダン&ステーションワゴンの「マツダ6」、ミドサイズSUV「CX-5」、3列シートSUV「CX-8」の4車種で展開される。

ブラック内装に、スポーティな赤を

そんなブラックトーン・エディションの特徴は、スポーティさを際立たせる内外装だ。

共通する仕様を挙げると、エクステリアパーツの一部をブラック化。インテリアもブラックを基調としながらも、スポーティな赤をアクセントとして取り入れている。

マツダ2ブラックトーン・エディション(179万8000円~227万4000円)の内装
マツダ2ブラックトーン・エディション(179万8000円~227万4000円)の内装    上野和秀

またベースグレードを、価格と装備のバランスの良さが好評である量販グレード「プロアクティブ」とし、上級グレード向けのアイテムを追加しながらも、価格を抑えることで、買いやすさも意識した。

撮影車両のボディカラーは「ポリメタルグレーメタリック」だが、ボディカラーは車種に設定されるラインナップから自由に選択できる。

またパワートレインについては、各車の設定によりラインナップが決まるが、全車にガソリン仕様かクリーン・ディーゼル仕様が用意されている。

マツダ2ブラックトーン・エディション

最も手頃スポーティさが際立つのがマツダ2だ。

外観上の特徴は、ブラック塗装のドアミラーとグロスブラック仕上げのフロントグリルを装着。またロアバンパーの加飾が、ブラックからメッキへと変更される。

マツダ2ブラックトーン・エディション(179万8000円~227万4000円)
マツダ2ブラックトーン・エディション(179万8000円~227万4000円)    上野和秀

足元は、1インチアップの16インチ仕様となり、アルミホイールがブラックメタリック塗装となる。ディーラーOPのMAZDA SPEEDスタイリングパッケージを加えると、ボーイズレーサー感が高まる。

インテリアでは、グレーとブラックの2色を組み合わせたクロスシートに、アクセントとしてレッドのパイピングとステッチを追加。さらにエアコンルーバーをダークレッド加飾とし、スポーティさを高めている。
ドライバーズエリアでは、ステアリング、シフトノブ、ハンドブレーキの3点が本革巻きとなるほか、AT車ではパドルシフトを特別装備。

先進安全運転支援機能であるACCの「マツダレーザークルーズコントロール」、前走車との車間距離警報およびブレーキ支援を行う「スマートブレーキサポート」、車線逸脱回避を図る「レーンキープアシストシステム」が追加されている。

パワートレインは、1.5Lのガソリン仕様と1.5Lのクリーンディーゼルターボ仕様の選択が可能。トランスミッションは、FF車なら6速MTか6速ATの選択が可能。4WDは6速ATとなる。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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