【1.5Lから260psを獲得】フォード・プーマST マウンチューンM260へ試乗 選ぶ価値アリ

公開 : 2021.07.28 08:25

フォードが提供するホット・クロスオーバーのプーマSTを、マウンチューン社がさらに加熱。アツアツのM260へ英国編集部が試乗しました。

リマッピングで1.5Lから260psを獲得

text:James Disdale(ジェームス・ディスデイル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
フォードのチューニングで英国では知られるマウンチューン社が、プーマSTに手を加えるのは時間の問題だった。クロスオーバーの人気は高く、搭載するエンジンはフィエスタSTと同じ。手を出さないわけがない。

しかし、既存のフィエスタST マウンチューンM235と同じ内容ではつまらない。1.5L 3気筒ユニットから更なるパワーを引き出せる、M260キットが開発された。

フォード・プーマST パフォーマンス・パッケージ・マウンチューンM260 (英国仕様)
フォード・プーマST パフォーマンス・パッケージ・マウンチューンM260 (英国仕様)

このキットはプーマSTだけでなく、フィエスタSTにも組める。最高出力は199psから260psへ引き上げられ、最大トルクは32.5kg-mから37.1kg-mへ増強される。

従来どおり、パワーアップ手法はECUの再マッピングが軸。独自のブルートゥース対応OBDドングルとスマートフォンアプリで、比較的簡単に対応が可能だという。

ステアリングコラム横の診断用OBDポートへドングルを差し込み、スマートフォンにダウンロードしたアプリを起動して、パワーアップを選ぶだけ。5分もあれば、260psのマッピングが有効になる。

キットに付く専用パーツは、549ポンド(8万4000円)と165ポンド(2万5000円)の、アルミ製インタークーラーとインタークーラーパイプだ。効果的に吸気温度を下げられる。

さらに、239ポンド(3万6000円)の高効率エアフィルターとアルミ製チャンバーによる、インダクション・システムも付属される。新鮮な空気を沢山吸い込める。

ソフトウエアだけでのチューニングも可能ではある。でも、効果を最大に発揮するには、ハードウエアの変更も一緒に行いたい。ちなみに、M260のマッピング・プログラムは、675ポンド(10万4000円)で購入できる。

明確に太くなる中回転域のトルク

今回試乗したデモ車両には、ツイン・エグゾーストも装備されていた。こちらは試作品とのこと。基本的には、フィエスタST M260と同じセットアップだが、プーマのドライバーに合わせてサウンドなどはチューニングを受けているそうだ。

デモ車両らしく、ボディにはマウンチューンのステッカーが貼られていた。ホイールは19インチのクラブスポーツOZレッジェーラ。タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2が組まれる。それ以外、見た目はノーマルのプーマSTのまま。

フォード・プーマST パフォーマンス・パッケージ・マウンチューンM260 (英国仕様)
フォード・プーマST パフォーマンス・パッケージ・マウンチューンM260 (英国仕様)

スタートボタンを押すと、マウンチューン仕様のフィエスタSTで聞き慣れた、バリトンボイスが放たれる。より自由に流れる排気ガスの勢いが、ボンネットの内側へ注入されたステロイド剤の効果を表現している。

発進してすぐ、明確に太くなった中回転域のトルクを実感する。ノーマルのプーマSTで悩まされる、車重が生む慣性を効果的に打ち消せている。

2000rpmを越えるとトルクが沸き立つ。濡れた路面では、2速や3速でもミシュランのカップ2タイヤを空転させる余力がある。

徐々に天気が回復し、路面は乾燥。チューニングされたエンジンの実力を試せるようになった。豊かになったトルクのおかげで、英国郊外の道を驚くほど活発に走破できる。

エンジンは高回転域まで軽快。レッドラインまで勢いが良く、エグゾーストからはうるさすぎない咆哮が響く。追加されたパワーを耳でも味わえる。一番楽しいのは2000rpmから4500rpmの間。滑らかな手応えの6速MTで、テンポ良くシフトアップできる。

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