プジョー 新型のクーペSUV「4008」開発中 人気セグメントに獅子の一撃

公開 : 2022.05.09 06:05  更新 : 2022.05.10 21:46

プジョーの次期クーペSUVのプロトタイプを発見。PHEV、完全EVなど複数のモデルが登場する見込みです。

人気沸騰のクーペSUVに新型車

プジョーは、ハッチバックの308とクロスオーバーの3008の間に位置する新型のクーペSUVを開発中だ。両モデルとプラットフォームを共有すると考えられ、内燃機関と電動パワートレインが採用される可能性が高い。

プジョー308ベースとする新型車は、現在欧州の公道でテスト走行を実施している姿が目撃されている。そのスパイショットから、従来のクーペ、セダン、SUVモデルから影響を受けたスタイルが採用されていることが伺える。

次期プジョー4008と思われるプロトタイプ
次期プジョー4008と思われるプロトタイプ    AUTOCAR

308の「EMP2プラットフォーム」は、通常のエンジンだけでなくプラグインハイブリッド・システムの搭載が可能で、スパイショットではリアに充電ポートが備わっていることからわかるように、後者のパワートレインのテストが行われている。

新型車は、プラグインハイブリッド、1.5Lディーゼル、1.2Lガソリンなど、308と同様のパワートレイン・ラインナップになると予想される。また、完全電動モデルも用意されるはずだ。まもなく発売される新型EVのe-308は、最高出力156psと最大トルク27.5kg-mを発揮し、54kWhのバッテリーで約400kmの航続距離を実現する見込みだ。

新型車には、おそらく「4008」という車名が与えられるだろう。シトロエンC5 Xとほぼ同じ大きさで、ルノーアルカナフォルクスワーゲンTロックなど人気モデルのライバルとなるはずだ。EVの「e-4008」は、ヒョンデアイオニック5ボルボC40のライバルとなりうる。

このプロトタイプが発見される前、プジョーのリンダ・ジャクソンCEOは、3008のクーペスタイルを導入する計画はないと述べていた。

ジャクソンCEOは2月、AUTOCARの取材に対し、「当社はコアモデル戦略、つまり利益のボリュームのある主要モデルに取り組んでいます」と説明している。

新型車のデザインの詳細は、テストが進みカモフラージュが剥がれ始めると明らかになるが、すでに特徴的な「牙」のようなランニングライト、シャープなヘッドライト、フロントオーバーハング、そしてインテリアでは「iコクピット」など、最新のプジョーモデルに近い外観になることは明白である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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