DS 7 改良新型でパワフルなPHEV追加 スタイリングも進化 欧州

公開 : 2022.10.06 18:25

DS最大のモデルである「7」の改良新型が欧州で発表されました。表情がよりシャープになり、最高出力360psのPHEVが新たに追加されました。

充実装備の大型SUV

DS 7クロスバックの改良新型の詳細が欧州で発表された。価格は3万6760ポンド(約600万円)から。また、車名は「DS 7」に変更される。

DSで最大のモデルである7は、今回の改良から最高出力360psのレンジトップを含む3種類のPHEVが用意され、5グレード展開となる(欧州仕様)。

DS 7
DS 7    DS 7

エントリーグレードの「パフォーマンスライン」には、19インチのブラックホイール、アルカンターラシート、12.0インチのタッチスクリーン・インフォテインメント・システム、12.3インチのデジタルディスプレイが標準装備されている。安全装備として、緊急ブレーキ、ブラインドスポットモニター、交通標識認識機能を搭載する。

「パフォーマンスライン+」では、180度回転カメラ、フロントパーキングセンサー、ヒーテッドウィンドスクリーンなど装備し、インテリアにはシートヒーターやレザーステアリングが追加される。価格は3万9460ポンド(約640万円)から。

中間グレードの「リヴォリ」では、ブラックとクロームのエクステリアパーツ、ナッパレザー、フロントマッサージシート、センターコンソール内のプレミアムクロックなど上級装備が充実。価格は4万660ポンド(約660万)から。

上位グレードの「オペラ」では、ベンチレーション付きフロントシート、電動トランクゲート、パノラマサンルーフ、携帯端末のワイヤレス充電器が追加され、価格は5万1540ポンド(約840万円)から。

最上位の「オペラ・プレミア」では、21インチホイール、360度パーキングカメラ、ナイトビジョン機能、14スピーカーのプレミアムオーディオシステムが標準となる。価格は6万2940ポンド(約1030万円)から。

スタイリングもよりシャープに

外観や機能としては、2017年に発売された初期モデルから大きく変わり、新しいフロントデザインや改良されたインフォテインメント・システムを備えている。

スタイリングはシャープなラインを強調する仕上がりとなり、フロントとリアにスリムなLEDライトが採用された。

DS 7
DS 7    DS

PHEV仕様では、最高出力200psのガソリンエンジンと2基のEVモーターを組み合わせたレンジトップのEテンス4×4 360が新たに導入される。

このパワートレインは、兄弟ブランドであるプジョー508 PSEと同じもので、DS 7では360psを発生し、0-100km/h加速は5.6秒となる。14.4kWhのバッテリーを新たに採用し、電気のみで約80kmの走行が可能とされている。7.4kWの充電器で2時間程度で充電できるという。

また、最高出力179psのガソリンエンジンと109psの電気モーターを搭載したEテンス225や、プジョーのBlueHDi 130ディーゼルエンジン仕様も設定される予定だ。

インテリアでは、12.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンに、新型DS 4と同じIRISシステムが搭載されている。

DSのプロダクト・ディレクターであるアグネス・テッソン・ファジェは次のように述べている。

「新型DS 7は、わたし達のビジョンであるフレンチスタイルの旅を体現しています」

「インテリアや素材の選択、軽量で安全なシャシー、パワフルで効率的なパワーユニットなど、自動車に関する専門知識を駆使して、差別化を図っています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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