英ロータス、「エミーラGT4」を夏に納車開始へ 当初予定から、出力10%アップ

公開 : 2023.06.13 10:08  更新 : 2023.06.13 10:09

「ロータス・エミーラGT4」が当初発表のスペックから、さらに性能をアップ。デリバリーは、夏に開始すると発表されました。

RMLグループと共同開発

ロータスが、「エミーラ」のレーシングモデル「エミーラGT4」の納車を、夏に開始することが分かった。

同社は「生産が開始され、当初の約束よりも大幅に強化された仕様・性能で、最初のお客様にお届け出来るようになりました」と説明している。

ロータス・エミーラGT4
ロータス・エミーラGT4    LCI

エミーラGT4は、英国ウェリングボローに新設された専用の生産施設で、世界的に有名なモータースポーツパートナーであるRMLチームによって全て手作業で製造。生産台数には制限がない。

ファクトリーから出荷される最初のマシンたちは、英国、ヨーロッパ、中国、オーストラリア、米国からの注文を受けて、夏の間にオーナーに向けて送り出される予定だ。

エミーラGT4は、グローバルなGT4クラス参戦に必要なホモロゲーションを取得したモデル。豊富なオプションリストにより、世界中の非ホモロゲーションおよびレースシリーズにも参戦できる体制を整えたという。

前述のRMLグループと共同で大規模な開発を行ったわけだが、昨年ヘセルで開催されたVIPイベント時の仕様から、さらにアップグレードされている。

エミーラGT4の最新スペック

具体的には、出力が10%以上アップの461psに。トランスミッションは、6速パドルシフト・シーケンシャル・レーシング・ギアボックスと制御システムを一新。

また、タイトな複合コーナーが多いコースと、高速サーキットの両方に対応できるようエアロダイナミクスを最適化し、さらに、ブレーキシステム、スプリング、ダンピング、冷却パックを強化している。

ロータス・エミーラGT4
ロータス・エミーラGT4    LCI

なおエンジンは、461ps/51.0kg-mを発揮するロータスチューンのトヨタ製3.5L V6(2GR-FE/ドライサンプ/Motecエンジンマネージメント)。トランスミッションは、Hewland製6速シーケンシャル。

ほかにもFIA公認の6点式ロールケージ、FIA公認HANS承認シート、電子消化器システム、アイソレータースイッチを搭載する。

ボディサイズは全長4410mm×全高1290mm。トレッドは1636mm。車両重量は1360kg(ベース車)だ。

エミーラGT4の実車は、6月17日~18日に開催される英国GT選手権スネッタートン戦に展示される予定。

価格は17万9000ポンド(邦貨換算3126万円)+税金+配送料となっている。

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  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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