フィアットのCセグ・ハッチバック車 「ティーポ」英国販売終了 後継は600eに

公開 : 2023.11.06 16:45

・フィアットのハッチバック車、ティーポが英国市場から撤退。
・セダンやSUV風の「クロス」などもあったが、ライバル人気におされた。
・電動クロスオーバーの600eが間接的な後継車に。

英国では輝けなかったハッチバック

イタリアの自動車メーカーであるフィアットは、ラインナップの全面的な見直しの一環として、小型車のティーポの英国向け販売を終了した。

2015年に発売されたティーポは欧州Cセグメントに属し、ハッチバック、セダン、ステーションワゴンなど複数のボディタイプが用意されている。英国では今後、新型EVの600eが間接的な後継となる見込みだ。

フィアット・ティーポ
フィアット・ティーポ

ティーポの撤退により、英国で販売されている乗用車は基本的に500と500X、パンダのみとなる。これまで英国では、クロスオーバーの500Xに大きく水をあけられるなど、販売面で中核を担うことはなかった。他の市場では、現在も注文可能である。

フィアットの広報担当者は取材に対し、同社は「電動アーバンモビリティにコミットしている」と語っており、そのため英国におけるティーポの間接的な後継車は、来月から発売される600eとなる。600eの価格は3万2995ポンド(約610万円)から。

ティーポには、車高を上げてSUV風のデザインを採り入れた「クロス」というモデルも存在し、2万8745ポンド(約530万円)から2万9245ポンド(約540万円)から販売されていた。

ティーポと同クラスのCセグメントに直接的な後継車の計画は確認されていないが、これまでの取材で得た情報によると、プジョーe-208などとプラットフォームを共有するBセグメントの小型EVが導入される可能性がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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