ついに正式発表 ディズニー100周年キャピングカー 問い合わせの状況は?

公開 : 2023.10.29 19:35

米ウォルト・ディズニー・カンパニー社の100周年キャンピングカーが、とうとう公開。ジャパン・モビリティショー2023の「トイファクトリー」ブースに展示中です。

トイファクトリーが5台限定販売

キャンピングカー専門店のトイファクトリーに興味を持ってアプローチしたのは、米国のディズニー社だった。

同社からの依頼で、2022年にトイファクトリーは「トイストーリー」の世界観をモチーフにしたキャンビングカー「トイズボックス95」をトヨタ・ハイエースをベースに30台限定で製作。大人気を集めて完売した。

ディズニー100のベッドスペース。すぐ傍にミッキーの可愛らしいアイコンが。アッパーキャビネットのパネルは映画の名シーンで飾られている。
ディズニー100のベッドスペース。すぐ傍にミッキーの可愛らしいアイコンが。アッパーキャビネットのパネルは映画の名シーンで飾られている。    上野和秀

そして2023年、ディズニー社は同社の創立100周年を記念したキャンピングカーの製作を提案してきた。それが、今回のジャパン・モビリティショー(JMS)でお披露目された、「ディズニー100」だ。

JMSの会場でも、ディズニー100は家族連れやディズニー好きのカップルなどの注目を集めていた。まずは関係者に話を伺ってみよう。

ベース車両は、フィアット・プロフェッショナルのデュカト・ダビンチ6.0。ステランティス日本法人が正規輸入しているモデルだ。内外装に、ディズニー100周年の歴史や変遷を芸術的なスペシャルアートで表現したと謳っているが、外観にはディズニーのキャラクターの絵は一切描かれていない。

それはディズニー社との取り決めで、万が一の事故でキャラクターの絵が破損することを避けるため。そして、外観にキャラクターが描かれていると、路上でクルマを見た子どもが飛び出してきて……といった事態を避けるためであるという。

キャンピングカーの中は夢の国

したがって、ボディカラーはメタリックブラックかランサローテグレーという渋めの2色。ディズニー社から提供された100周年をイメージしたパターンやストライプと、控えめな「100」のロゴがボンネットなどに入れられている。

だが、インテリアはディズニー社創業当時のアメリカを彷彿とさせる、ミドセンチュリーのテイストにあふれている。

ダイネットのエクステンドテーブルには、ディズニーアニメが描かれている。
ダイネットのエクステンドテーブルには、ディズニーアニメが描かれている。    上野和秀

スライドドアを開けると、チョーク画風のミッキーマウスが迎えてくれる。シートやカーペット、ルーフなどキャビン全体は、懐かしい映画館の雰囲気だ。

室内右側のアッパー家具には、ミッキーマウスが初めて登場した「蒸気船ウィリー」やミニー、プルートといったフレンズの初期キャラクターが登場順に並ぶ。

左側には、モノクロからカラーへとアニメーションの変遷を表現したフィルムアート風の家具。

バックドアの内側は、ミッキーマウスのミツマルアイコン型のくり抜き窓。内外装のいたるところに、このクルマならではのアートワークが組み込まれている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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