次期マクラーレン・アルティメット・シリーズはEVに

公開 : 2016.03.03 22:20  更新 : 2017.06.01 01:36

マクラーレンは、P1の後継となる次期アルティメット・シリーズの開発を極秘裏に進めているが、最も高価で最も典型的な走りにフォーカスしたモデルであるアルティメット・シリーズは、バッテリーを搭載したEVとなる可能性もあるようだ。

P1の後継モデルは2023年に発表される予定だが、EVになるか、P1のようなハイブリッドとなるかは現時点では決定していないようだ。だが、P1の後継モデルの開発というのは、今年のジュネーブ・モ―ターショーの会場で、マクラーレンのCEOであるマイク・フルイットが唱えたトラック22という今後6ヶ年の事業計画の一部に組み込まれている。このトラック22とは、2022年までに、マクラーレンはその売上を倍にして、研究開発に売上の25%にあたる£1,000,000,000(1,600億円)を投資し、限定モデルを含めて15の新しいモデルをリリースするというものである。この計画によれば5年後にはすべてのモデルが一新されることとなる。そして、新しいマクラーレンのおよそ半分はハイブリッド・モデルとなるという。

計画にはSUVなどは含まれず、純粋に2シーター・スポーツカーだけを作り続けるメーカーとしてマクラーレンは存続する。

エンジンは、2013年に登場したMP4-12Cから主要パワー・ユニットとして採用されている3.8ℓV8がベースとなっているのが現状だが、これはすべて新しいエンジン・アーキテクチャーに変更となるという。

また、近々の計画では、今回のジュネーブで発表された570GTスパイダー・バージョンもリリースされる予定だ。

更にサーキットに焦点を絞ったLTモデル(僅か3週間で完売した675LTは最近で最も成功したモデル)の後に続くモデルも計画されている。

新しいアルティメット・シリーズのプレ・リリースとしてワンオフのプロトタイプを発表し、その評価を受けたいとも考えているようだ。

フルイットは、「このワンオフ・モデルは、P1の後継の大きなヒントとなるだろう。それが、純粋なEVになるかどうかは別として。もちろん、ハイパフォーマンスなEVを制作する能力は充分にあると考えている。ただし、新しいアルティメット・シリーズは、現行のP1と同等以上のパフォーマンスが望まれる。具体的には322km/h以上の最高速と、6.0秒以下の0-161km/h加速だ。0-96km/h加速は限りなく2.0秒に近づくことになるだろう。」と語った。

この次期P1については、急速充電が可能かどうかにかかっているともいう。更に、意外なことにモーターのみのサウンドが、この手のスポーツカーを購入する層に受け入れられるかどうかも重要なファクターになるという。

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