マクラーレン570Sクーペ/540Cクーペ

公開 : 2015.06.04 22:00

インテリア

広さや人間工学に焦点をあてて作られたインテリアは、視界の広さと、パッセンジャーならびに荷物のスペースを十分に提供することが特徴。

エクステリアから連続的に接続される曲線は、スポーツカーらしいアグレッシブとは無縁の高級感をもたらしている。

スポーツ・シリーズはスーパー・シリーズよりも全長を長くするとともに、キャビンの全長と全幅を伸ばすことで、広々とした印象のインテリアを創出した。

またAピラーをさらに外側に移すことで前方視界も改善したほか、Bピラーを補足することも視界の改善に貢献している。他のマクラーレンのロードカーと同じように、フロント・フェンダーの頂点はフロント・ホイールの位置を示しており、より正確なドライビングに役立つ。

浮き上がって見えるセンター・コンソールのデザインは高級感と風通しのよさを表現しており、エクステリアとインテリアの連続性も見応えがある。ダッシュボードやドア・トリムは浮かび上がって見えるパーツと一体になっており、視覚と実用性の両面から軽量に仕上げられたほか、深さ方向に積み重ねられたデザインを実現し、スピーカーやタッチスクリーン式IRISシステムを内部に収めた構成となる。

こちらの、ダッシュボード表面と段差がないように仕上げられた7インチのタッチスクリーン式IRISには、エアコンのコントロールなどすべての操作系がおさめられており、結果としてスイッチやノブの数が減ったおかげで室内はすっきりとしている。

このタッチスクリーンは、標準装備されるDABデジタル・ラジオやナビゲーション・システム、ブルートゥース接続の電話、メディア・ストリーミング、音声入力、オーディオ・メディア・プレイヤが操作可能。またIRISシステムは電子化されたオーナーズ・マニュアル機能も備えている。

他のすべてのマクラーレン同様、タッチスクリーンを横長ではなく縦長としたのは、ドライバーとパッセンジャーをボディの中央線に近づけ、ハンドリングのレスポンスとアジリティを向上させることが目的だ。

インストルメント・クラスターにナビゲーション・システムを備えたTFT液晶ディスプレイを初めて採用したのもスポーツ・シリーズの特徴。3つの液晶から構成されるこのシステムは、スピード/回転数/ギアなどの重要な情報を表示する一方、その両側に備えつけられた3インチのスクリーンにはターン・バイ・ターンの案内表示を行うナビゲーション・システム/コンパス、トラック・データ・ディスプレイ・インフォメーション(選択時)、その他の車両情報が映しだされる。

スポーツ・シリーズに装備された新しいシートは、サポート性とコンフォート性が改善済み。標準装備のシートは運転席側6ウェイ式で、高さ調整のみ電動。助手席側は4ウェイ式となるほか、シート全体がレザーで覆われている。表皮はナッパ・スポーツ、ナッパ・デザイン、ナッパ・アルカンターラ、‘By McLaren’ スペックをオプションで選べる。

シート・ヒーターとメモリー機能を備えた8ウェイ・フル電動調節シートはオプションで選択可能。さらにシートをいちばん低く最後部のポジションに移動させると同時に、電動ステアリング・コラムを格納して乗降性を改善するコンフォート・エントリー/イグジストも用意される。また、P1に装備されたカーボンファイバー製シェルのレーシング・シートもオーダーできる。

なお、価格は570Sクーペが25,560,000円、540Cクーペが21,880,000円とアナウンスされた。
 


 

関連テーマ

おすすめ記事


解説の人気画像