■どんな感じ?

エンジンは回転数を稼いでパワーを得るタイプ。仰け反るような加速力は期待すべきではないが、低回転域からぐいぐいと車体を引っ張ってくれる。

経済性も最低ラインはクリアしている。20.0km/ℓという公表燃費も努力すれば到達可能。テスト期間の平均燃費は17.7km/ℓをマークした。

エンジンは静かであるうえ、未完成に感じる点も少ない。6速マニュアル・ギアボックスの操作感も、なめらかで曖昧さも皆無だ。

同じく素晴らしいのは、乗り心地。フォード・フィエスタやVWポロのようにしなやかではないが、少なくともかなり快適な類である。

ハンドリングにはさらに驚くことになる。ステアリングは軽いものの、ターンインの身のこなしはまさに若々しくきびきびとしている。