ジャガーXFほどのスイートなステア・フィールとはいいがたいが、ボディが遊ぶのをエア・サスペンションがうまく説得している感覚がある。

栄えあるルックスと華やかなインテリアは、Cクラスを大きくしたというよりも、Sクラスを小さくしたと捉えた方がいいだろう。それほどにいい。

マンホールや路面の窪みを踏んだ時に、足元の動きがまごつくのは残念。同じく ‘エア・ボディ・コントロール’ サスを組み込むE220dでは見られなかった兆候だ。

一方モーターウェイの巡航では、ボディの動きはしっとりと落ち着いている。うねりをともなう路面でも、嫌な浮き沈みはなかった。

E220dに比べると、E350dは£9,000(144万円)高価。よってメルセデスは全体の20％程度しか、このE350dを選ばないだろうと踏んでいる。

コマンド・インフォテインメント・システムと標準のエア・サスペンションを追加するとなると、さらにもっと金額が上がるというのも考えものである。