長距離の得意な「ランドシップ」 メルセデス・ベンツ E 450d ステーションワゴンで1300km(2) 欧州大陸がミニチュア世界のよう

公開 : 2026.11.03 18:10

メルセデス・ベンツ E 450d ステーションワゴンでグレートブリテン島から目指すのは、1300km先のデンマーク北端。高速安定性と好燃費、安楽さに改めて驚かされます。UK編集部が6日間の長旅へ出ました。

想像以上の好燃費へ声が漏れる

ドイツ北部のホテルで一夜を明かし、デンマークの国境を目指す。130km/hでの巡航を、メルセデス・ベンツ E 450d ステーションワゴンは1500rpmで処理する。ボンネットで鈍く光るスリーポインテッド・スターが、先導する矢印のよう。

途中で通勤ラッシュに巻き込まれつつ、国境手前のガソリンスタンドで軽油を補充。昨日は960km走り、アウトバーンも飛ばしたが、想像以上の燃費の良さへ声を漏らした。

メルセデス・ベンツ E 450d 4マティック AMGライン・プレミアムプラス・ステーションワゴン(英国仕様)
メルセデス・ベンツ E 450d 4マティック AMGライン・プレミアムプラス・ステーションワゴン(英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

デンマークが位置する、ユトランド半島を北上する。目指すは北端のトヴェルステド。そこまでの360kmは、緑豊かな平原が延々と続く退屈な道のり。数時間を淡々と過ごし、夕食の約束をしていた同僚のマット・ソーンダースと合流でき、少し気を緩める。

前方視界が広く車幅感覚を掴みやすい

2日後、欧州カー・オブ・ザ・イヤーの仕事を終え、ドイツ北部のハンブルク市街へ。倉庫街は道幅が狭く交通量も多いが、Eクラスはダッシュボードの位置が低く前方視界が広く、車幅感覚を掴みやすい。ステアリングホイールは軽く回せ、扱いやすい。

ここを訪れた目的は、世界最大規模の鉄道模型博物館「ミニチュア・ワンダーランド」があるから。見事な地形セットへ、述べ16kmに及ぶ模型の線路が巡らされ、29万2000体の人形と、1万1800台のクルマがレイアウトされている。

ハンブルクの鉄道模型博物館「ミニチュア・ワンダーランド」の様子
ハンブルクの鉄道模型博物館「ミニチュア・ワンダーランド」の様子    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

圧倒的なスケールに時間を忘れていると、チェックインが20時までだとホテルから連絡が入る。慌ててナビアプリを確認すると、到着予定時刻は20:15。間に合うだろうか。

E 450d ステーションワゴンへ飛び乗り、速度制限のないアウトバーンを200km/hで疾走。60km南のリューネブルクまでノンストップで向かい、19:53にホテルへ着いた。このクルマは、こんな目的で作られているのだと再確認する。

無駄なくパワーを展開する四輪駆動システム

翌朝、軽油を温存するべくのんびり南を目指す。コンフォート・モードを選ぶと、可能な範囲でエンジンを停止させ、惰性走行してくれる。ラルフ・シューマッハ氏が経営するカートセンターまで、昨日からの合計1060kmを無給油で走ってみせた。

燃料タンクを満たし、次は西部のディートツェルツタールへ。途中で峠道を越えたが、2140kgある車重を軽く感じさせることへ舌を巻く。ステアリングは、絶妙な重み付けとレシオで正確。四輪駆動システムが、無駄なくパワーを展開する。

ディートツェルツタールのナショナル・オート・ミュージアムの様子
ディートツェルツタールのナショナル・オート・ミュージアムの様子    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

この街には、最近開館した「ナショナル・オート・ミュージアム」がある。古い工場がリノベーションされ、珍しいタトラからメルセデス・ベンツCLK GTRのロードスターまで、壮観なコレクションが飾られている。足を伸ばした甲斐があった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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