ポルシェ356 ホリディ イン 京都 2016

2016.10.29〜30

text:Kazuhide Ueno (上野和秀) photo:Keisuke Maeda (前田惠介)、Kazuhide Ueno (上野和秀)

 
ポルシェAG公認のオーナーズ・クラブであるポルシェ356クラブ・オブ・ジャパンは、今年で設立40周年を迎えた。そのポルシェ356クラブ・オブ・ジャパン最大の全国イベントがポルシェ356 ホリディで、通常は隔年で各支部がプロデュースして行われてきた。前回は2015年に中部支部がホスト役となって名古屋周辺を舞台に行われ、本来であれば2017年に次の356ホリディが開かれるのだが、2016年が設立40周年にあたることから2年連続で開催されることになった。

記念すべき40年目のポルシェ356ホリディは、関西支部が担当となり、秋の京都と琵琶湖を巡るプログラムが組まれた。遠方からの参加者のために前泊も用意され、びわこ花街道で本番に先駆けて前夜祭となる宴の場が用意され、一足早く盛り上がった。

ポルシェ356ホリディ1日目のメイン会場となったのは、洛北にある宝ケ池公園の北園で、ここに集合後356を円形のグリーン上に並べたところからスタート。今回は356プリAから356SCまでのクーペ、カブリオレ、スピードスターの各タイプとナロー911が56台参加した。グリーンに356を並べ終われば旧知のメンバーとの再会を喜び、各所で356をはさんでクルマ談義に華が咲いていた。今回もドイツのポルシェAGからエクスペリエシャル・マーケティング・コミュニティ・マーネジメント担当スペシャリストのマティアス・メナー氏が3度目となる参加を果たすと共に、ポルシェ・ジャパンからは七五三木 敏幸社長に参加いただき、ポルシェ社がクラシック・モデルに対して高い認識と理解を持つことが実感できた。

ランチを楽しみ終えた頃にコンクール・デレガンスの審査が始まった。ポルシェ356クラブ・オブ・ジャパンのコンクール・デレガンスは、日本でトップ・クラスの高いレベルにあり、オリジナルの忠実度やエンジンやボディ、内装のコンディションから、工具やオーナーズ・ハンドブックに至る付属品まで厳しくチェックされる。今回は全車ではなくノミネートされた3台が会場中央に並べられ、審査委員が厳格なジャッジを行った。審査の際はオーナーも立ち会い、審査委員からオーナーに様々な質問が投げかけられることもあり、そのエピソードを聞き逃すまいと多数の参加者が取り囲んでいた。

午後3時を過ぎたところで宝ケ池公園を出発し、今宵の宿となる東山七条のハイアット・リージェンシー京都までショート・ツーリング。市内中心部の四条河原町に色とりどりの356が姿を表すと、居合わせた観光客や市民から注目を集めていた。

夜はハイアット・リージェンシー京都でナイトパーティが行われた。ポルシェ本社とポルシェ・ジャパンから七五三木 敏幸社長をはじめ3名に参加していただき、アメリカの356レジストリーからケン・イトウ氏も駆けつけるという、インターナショナルな顔ぶれで行われた。ポルシェAGのマティアス・メナー氏から鈴木会長に記念品が手渡され、協力していただいたポルシェ・ジャパンの七五三木 敏幸社長に記念品が贈られた。続いてコンクール・デレガンスの結果発表と表彰が行われ、このあとは数多くの特別賞が発表され、名が読み上げられると歓声があがった。

  • 関東など遠方からの参加者は、雄琴温泉のびわ湖花街道に前泊した。

  • 本番に先駆けて前夜祭の場が用意され、前泊組は一足早く盛り上がった。

  • 前泊組は宿から隊列を組んでメイン会場となる宝ケ池まで移動。

  • ルートの途中にある大原の三千院に立ち寄り参拝した。

  • 会場の洛北にある宝ケ池公園の北園には続々と356が各地から馳せ参じた。

  • 北園の中央にあるグリーンのサークルがメインステージとされた。

  • 色とりどりの新旧のポルシェ356が一堂に並ぶ様はまさに圧巻。

  • コンクール・デレガンスの審査が始まると、すぐに人だかりができる。

  • 日本最も厳格なコンクール・デレガンスだけに、チェックは細部まで及ぶ。

  • 参加車両は円周に沿って支部ごとにまとめて並べられた。

  • お昼は京都人が愛する老舗ベーカリー志津屋のランチボックスが用意された。

  • 会場では参加したポルシェ356などの人気投票も行われた。

  • ポルシェ356 ホリディ京都のクラブグッズが販売された。

  • クラブグッズにはポルシェ356 ホリディ 京都のTシャツも用意。

  • ポルシェ356の丸いお尻が連なる光景はオーナーならずとも微笑んでしまう。

  • 参加した全員で記念撮影。今回も全国からメンバーが集まった。

  • ポルシェ356が連なって京都の中心部を走り抜けた。

  • 356の大群が信号で停車すると、観光客や市民から注目を集めていた。

  • 参加車は京都の街並を楽しみながら東大路から七条通りに曲がる。

  • 智積院を背にハイアット・リージェンシー京都を目指す。

  • ハイアット・リージェンシー京都に到着。観光バスの乗客も大注目。

  • 夜は懇親パーティーが行われ、ポルシェ・スパークリング・ワインで乾杯。

  • マティアス・メナー氏から鈴木会長に40周年を祝いポスターが贈られた。

  • ポルシェ・ジャパンから七五三木 敏幸社長に参加していただいた。

  • アメリカの356レジストリーからケン・イトウ氏が今回も駆けつけた。

  • コンクール・デレガンスや特別賞受賞者にはPAGトロフィが贈られた。

  • 今回のホリディを企画運営した関西支部のメンバーに功労賞が授与された。



next page:ポルシェ356 ホリディ イン 京都の2日目の模様を紹介

記事に関わった人々

  • 前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)

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