第5回 クラシェス VW トレッフェン・イン・ジャパン 写真84枚

2017.09.30-10.01

我が国を代表するビンテージ空冷VWのイベント、「5. Klassisches VW Treffen In Japan」が開催されました。オリジナル車高&ホイールのビンテージ・フォルクスワーゲンだけがエントリーできるというストイックでディープな世界に、記者は圧倒されたようです。

text & photo:Daisuke Ebisu (戎 大介)

日本を代表するビンテージ空冷VWイベント

特にクルマに興味がないというヒトでも「ビートル」や「バス」といえば特定のクルマをイメージするほどに、我が国に浸透している輸入車メイクス、フォルクスワーゲン。とりわけタイプ1に始まる空冷エンジンをリアに搭載した一連のモデルは、半世紀以上に渡って作り続けられたということもあり、単なる自動車という存在を超越し、それ自体がひとつのカルチャーとなった。

今回、筆者がお邪魔したのは日本において空冷VWの文化を守り続けてきたスペシャリストであるFLAT4が2年に1度の間隔で開催しているイベント、5. Klassisches VW Treffen In Japan。5回目となる今回は9月30日・10月1日の2日間に渡って開催された。初日は静岡県御殿場市の御殿場高原ホテル「時之栖」(ときのすみか)でエントラントを対象としたパーツトレードとウェルカムパーティーが執り行われた。2日目は裾野市の帝人アカデミー富士へ舞台を移し、ビンテージVWカーショーがオープンイベントとして開催された。


筆者が取材したのは2日目。朝に時之栖を出発したエントラント一行は富士山を横目に裾野のショー会場までクルーズを楽しみ、帝人アカデミー富士の名物であるメタセコイアの並木坂をくぐり抜けて、広大なグリーンに美しく整列した。

それぞれのVWに宿るヒストリーを感じる

“Klassisches VW Treffen(クラシックVWミーティング)” の名の通り、このイベントにエントリーできるのは、1959年モデルまでのタイプ1、タイプ2はリブバンパーの1958年モデルまで、カルマンギアは1959年の角テールまで。また、1959年までに生産されたVWベースのコーチビルド&軍用モデルと、シングルナンバーを掲げた1967年モデルまでのVWと1965年モデルまでのポルシェ356となっており、全ての参加車両は純正ホイールとノーマル車高であることという厳格なものとなっている。半世紀もの時の中で様々なスタイルのカスタムが文化として根付いている空冷VWの世界だが、オーナーとクルマとの付き合い方もまた様々である。後世にオリジナルコンディションの車両を遺し伝えていくためにも、このイベントは実に意義深いものであるといえるだろう。


エントリーしたビンテージVWは約50台。そのいずれもがノーマル車高&ホイール。その風景は退屈だったかというとまったくそんなことはなく、年代を反映した色とりどりのボディに、モデルや年式、グレードごとに異なるディテールのVWたちが並ぶ様子は、さながらカタログから飛び出てきたかのようで、目を奪われた。60年前にラインオフした直後のようなコンディションのクルマもあれば、敢えてレストアすることなく、しかし長年大切に乗られてきたことが察せられる “ヤレ感” のクルマもいる。クルマの雰囲気や装着されたパーツ、それらが相まって、そのクルマとオーナーが重ねてきた時間と情熱が感じられた。どう言えば良いのだろうか、とにかく「とても尊い」感じがした。だからといってお堅いワケではない。ビンテージVWのオーナーたちにとってそれは人生を共にしてきたパートナーであり日常。くだけた感じの空気感とゆったりと流れる時間、そんな心地よい週末であった。

■5. Klassisches VW Treffen In Japan 公式サイト -flat4.co.jp-
https://www.flat4.co.jp/ivent/2017vwtreff.html

 

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