フェラーリ・ポルトフィーノ 軽量化と出力向上するも、グランドツアラーとしては疑問も

公開 : 2018.02.19 11:10  更新 : 2018.02.19 11:33

より高い次元のスピードと俊敏さを獲得した最新のフェラーリ、ポルトフィーノ。その鋭さは、ある意味で真のフェラーリと言える存在としつつも、グランドツアラーという性格を考えると、疑問が残る仕上がりのようです。

もくじ

どんなクルマ?
伸び悩んだカリフォルニアを超えるため

どんな感じ?

軽量化とパワーアップで得た2.7kg/ps
向上した質感と見慣れた眺めのインテリア
グランドツアラーらしくないエンジン
スーパーカーとしてなら理解できる

「買い」か?
大多数が楽しめるフェラーリ・ライド

スペック
フェラーリ・ポルトフィーノのスペック

どんなクルマ?

伸び悩んだカリフォルニアを超えるため

スポーツカーを作っていた70年ほど前と比較すれば、フェラーリが大きな進歩を果たしていて当然。例えば488GTBは、無慈悲な凶暴性と、興奮に満ちたクルマだ。

その点で、オープントップ・グランドツアラーに当てはまる新しいポルトフィーノは、現代のフェラーリとしての説得力には欠けると言わざるを得ない。

10年前に発表されたリトラクタブル・ハードトップを持ったカリフォルニアは、AMG SL63やポルシェ911ターボに対するフェラーリからの回答だった。しかし、デイトナ・スパイダーや575Mスーパーアメリカなどのモデルなどの歴史を持っている跳ね馬にとって、その魅力は充分ではないということが、すぐに明らかになってしまった。

その目標は、相反するものだった。フェラーリとして確かなダイナミクス性能とエキサイトさを保ちつつ、多様性や洗練性、運転のしやすさと言った毎日乗れるクルマとしての利便性も高めること。そのために様々な重量増を招き、リトラクタブル・ハードトップ機構の搭載という、構造的な妥協も求められてしまった。このフェラーリの挑戦は、販売数をおよそ倍にまで伸ばし、高い成功を生むはずだった。

しかしカリフォルニアは、フェラーリの狙い通りには売れなかった。

クルマは改良を重ね、軽量化され、後期にはターボも搭載するが、ついに予想していた販売数には届くことがなかった。ヨーロッパにおいて、フェラーリのV8ミドシップモデルの販売数が年間1000台に届かない事は珍しいのだが、反面、カリフォルニアが1000台を超えたのは1度のみ。以降、下降線を描いてしまう。

そこで、ポルトフィーノが登場する。

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