【英国版2.0LスカイアクティブGへ試乗】マツダMX-5(ロードスター) 装備を見直し

公開 : 2020.04.05 10:20  更新 : 2020.04.27 20:08

マツダを象徴するコンパクトな2シーター・スポーツカー、MX-5(ロードスター)。英国仕様の2.0LスカイアクティブGにも、i-Eループなどの燃費向上技術が盛り込まれました。トップグレードを英国の一般道で評価しました。

キャパシター利用のエネルギー回生システム

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
4代目となるマツダMX-5(ロードスター)が発表されたのは、2015年。当初、英国のクルマ好きはスペックを知ると、エンジンのパワー不足に嘆いた。

英国仕様の場合、1.5Lユニットは130psで、2.0Lユニットは少々刺激が多かったとはいえ、160ps。そんな英国人の嘆きが届いたのか、2018年にはトップグレードに搭載されるエンジンは183psを獲得した。

マツダMX-5(ロードスター)スポーツ・テック(英国仕様)
マツダMX-5(ロードスター)スポーツ・テック(英国仕様)

加速性能が改善され、低回転域でのサウンドはボリュームアップ。同時にメカニカル面での改良も若干受けている。

MX-5は、2020年に向けてラインナップが見直された。現在手に入る最も身近なスポーツカーとして、扱いやすさを拡張しつつ、モデルレンジ全体での装備の充実を図っている。

英国ではGTスポーツ・テックと呼ばれるトリムグレードがトップ。ガンメタルのBBS製アルミホイールにステンレス製のスカッフプレート、レッドレザーのインテリアなどがMX-5を彩る。

マツダのi-Eループと呼ばれる、キャパシターを利用したエネルギー回生システムを2.0Lに搭載。アイドリング・ストップ機能も同時に採用された。

2.0Lエンジン版のMX-5に共通する内容として、英国仕様ではビルシュタイン製のショックアブソーバーに、フロント・ストラットブレース、リミテッド・スリップデフが与えられた。試乗車も同様だ。

都市部では静かに、郊外では活発に

今回のスポーツ・テックの場合、英国価格は2万8395ポンド(383万円)。17インチのアルミホイールにバックカメラ、アダプティブLEDヘッドライトなど、値段に負けない装備を得ている。

MX-5をスポーツカーらしく走らせるには、スカイアクティブ・エンジンを熱い状態に保っておく必要はある。だが落ち着いた速度域では、一般的なファミリー・ハッチバックのように静かにも走れる。思いがけず驚く。

マツダMX-5(ロードスター)スポーツ・テック(英国仕様)
マツダMX-5(ロードスター)スポーツ・テック(英国仕様)

燃費も充分に良い。マツダによれば、2.0L 4気筒エンジンのWLTP値は14.5km/Lだという。特徴でもある軽量な構造によるところが大きいが、新たに獲得したi-Eループも貢献しているのだろう。

アイドリング・ストップ機能は、歓迎すべき機能に感じる。人の多い都心部を走っていても、電動化技術を搭載しないスポーツカーを運転している、という罪悪感を感じる量が小さくなる。

マツダ3と同じように少々過剰に機能する印象だが、アクセルから足を離すとエンジンは停止。停止中にクラッチペダルを踏み込むと、再び始動する。

MX-5のパワートレインが持つ素晴らしい特徴が、性格の異なる二面性を備えていること。回転数を上げずに都市部を走れば、静かに快適に走ることができる。彫りの深いレザーシートに包まれながら、わずかなガソリンで運転できる。

郊外へ辿り着いたのなら、カーブの連続する道を意のままに駆け抜けられる。周囲の注目を不要に集めることもなく、ドライバーの心の真ん中を掻き立ててくれる。

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