【今後値上がりの可能性も】アルファ・ロメオ166 英国版中古車ガイド 今が買いどき

公開 : 2021.02.01 10:25  更新 : 2021.07.12 18:45

不具合を起こしやすいポイント

エンジン

タイミングベルトが近年交換してあるなら、セールスポイントの1つになる。複雑なツインスパーク・エンジンでは特に。

アルファ・ロメオはV6エンジンで11万5000km毎の交換を推奨しているが、実際は8万km前後で交換した方が安全。その際は、ウオーターポンプも一緒に交換しておきたい。タイミング・バリエーターは摩耗しやすく、新品に交換するのも得策。

アルファ・ロメオ166(1999〜2007年/英国仕様)
アルファ・ロメオ166(1999〜2007年/英国仕様)

クーラントホースは、新しく張りがあるか確かめたい。オーバーヒートはエンジンに大きなダメージを与えてしまう。

ボディ

ボディは亜鉛メッキされており、多くのクラシック・アルファほど錆の心配は不要。しかし、リア・サスペンション・ストラット上部やホイールハウスの内側、バンパー両端付近やフロントフェンダー周辺などの状態は確認したい。

ボディの修復技術が充分でないと、いずれ問題になりがち。過去の修復履歴なども確認したい。シャシー下面の腐食を防ぐため、飛び石キズを直し、アンダーシールを再塗布した方が良いだろう。

電気系統

エンジンルーム内のドレンが詰まると、ヒーターマトリックスからの水分がスポルトニックのECUを濡らし、故障を招くことがある。状態確認と同時に、助手席の足元付近にあるECUを保護する対策をとっておくと良い。

集中ドアロックの故障は一般的。通常は接触不良やピンの固着、モーターの不具合などが原因。自身で直せなくもない。ヒーターのファンモーターも弱点の1つ。エンジンルーム側からの修理となり、交換には手間がかかる。

インテリア

プラスティック製の内装パーツは、経年劣化で表面がベタついてくる。交換が最善ながら、クリーニングとビニールペイントの再塗装で対策は可能。

エアコン故障のエラーメッセージがメーターパネルに表示されたら、ヒーターマトリックスやファンモーターの不具合の可能性が高い。

専門家の意見を聞いてみる

レイチェル・ホワイトヘッド イタリパーツ社代表

「これまで、50台近くの166を所有し、取引してきました。スクラップ行きを防ぎ、状態を整え、適切に所有してくれる新しいオーナーへ引き渡すことをミッションとして考えています」

アルファ・ロメオ166(1999〜2007年/英国仕様)
アルファ・ロメオ166(1999〜2007年/英国仕様)

「英国へ輸入されたアルファ・ロメオ166は、3000台以下。現存しているのは400台くらいでしょう。可能な限り見つけて、救い出す努力をしています」

「わたしの好みは、3.0L V6のスポルトニック搭載モデル。英国市場としては、3.0L V6スーパーが一番人気は高いようですね」

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