【タイプ49のV8サウンド】ロータス、EVのサウンド開発に音楽プロデューサー起用 エヴァイヤへ導入

公開 : 2021.03.11 18:05  更新 : 2021.04.27 11:58

ロータス・エヴァイヤに音楽プロデューサーのパトリック・パトリキオスが手がける「サウンド」が採用されます。

ブリトニー・スピアーズらの楽曲を手がける

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

今年後半に発売予定の電動ハイパーカー、ロータスエヴァイヤは、フォード・コスワースDFVを搭載したF1マシン「ロータス49」のエンジン音をベースにしたモーターサウンドを採用する。

この2000psの限定モデルは、ロータス初の市販EV(電気自動車)となる。EVの安全規制では、歩行者に存在を知らせるために低速時に音を出すことが求められているが、一部のメーカーでは、直感的な体験を「高める」ために、高速時に人工的な音を加えることもある。

ロータス・エヴァイヤとパトリック・パトリキオス
ロータス・エヴァイヤとパトリック・パトリキオス    ロータス

ロータスは、ブリトニー・スピアーズやオリー・マーズなどのアーティストのほか、数々の映画のサウンドトラックを手がけてきた音楽プロデューサーのパトリック・パトリキオスを起用し、エヴァイヤのさまざまなサウンドを開発。

パトリキオスによると、「エヴァイヤのサウンドスケープは、ロータスの特徴がよく表れている」とのことで、ロータス49のDFVエンジンのV8サウンドを起点にしたという。

「V8エンジンには、純粋さ、生々しさ、そして魂を揺さぶるような感動があります」とパトリキオスは語る。

V8サウンドをベースに開発

しかし、エヴァイヤが発する音は、そのV8とはまったく異なるものになる。パトリキオスは、エンジン音をデジタル録音し、それをスローダウンして、電動ドライブトレインの自然なノイズに近い周波数に調整した。彼は次のように述べている。

「タイプ49の再生速度とデジタルフィルタリングを調整して、エヴァイヤのためのサウンドスケープを作りました。非常に有機的なプロセスでした。わたし達は皆、クルマとドライバーの間に感情的なつながりをもたらすものを求めていました。音は感情を生み出し、形成する上で非常に大きな影響力を持ち、ロータスの体験の重要な部分である絆を豊かにしてくれます」

ロータス・エヴァイヤとタイプ49
ロータス・エヴァイヤとタイプ49    ロータス

パトリキオスが生み出した音は、エヴァイヤの車外音に使用されるほか、インジケーターノイズなど車内の各機能が生み出す様々な音のベースとしても使用されている。

具体的にどのような音になるのか、サンプルなどは今のところ公開されていない。パンデミックの影響で遅れていたエヴァイヤの納車開始は、今年の中頃になる予定だ。

EVのノイズを開発するために、自動車業界の外に目を向けた企業はロータスが初めてではない。例えばBMWは、ハリウッドの映画作曲家ハンス・ジマーと協力している。

ロータス49は、最も成功したグランプリカーの1つであり、F1史上最も成功したコスワースDFVエンジンを初めて採用した。

ジム・クラークはロータス49のデビュー戦である1967年のオランダGPで優勝し、グラハム・ヒルはこのマシンを使って1968年のF1タイトルを獲得した。

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