ロータス 最新EVハイパーカーでニュル最速狙う 貸し切りでテスト走行実施

公開 : 2023.06.16 06:25

ロータス・エヴァイヤをベースとするサーキット仕様「エヴァイヤX」がニュルブルクリンクのEV記録を狙っています。エアロダイナミクスとシャシーを強化したワンオフのプロトタイプを製作し、テストを進めています。

ハードコアな「エヴァイヤX」発見

ロータスは、最高出力2000psのハイパーカー、エヴァイヤでニュルブルクリンクのEVラップレコードを狙っているようだ。今回、サーキット仕様に改造されたプロトタイプが目撃された。

レースエンジニアリング会社マルチマチック(フォードGTメルセデス・ベンツAMGワンの開発で知られる)との提携により開発されたとされるこのプロトタイプは、サーキットをできるだけ速く走ることを目的としたものと見られる。

ニュルブルクリンクを走行するエヴァイヤXのプロトタイプ
ニュルブルクリンクを走行するエヴァイヤXのプロトタイプ    AUTOCAR

現在、ニュルブルクリンクのEVラップタイム記録を保持しているのは、フォルクスワーゲンID.R(6分05秒336)である。ロータスは、記録更新を狙った計画を公式には明らかにしていないが、プロトタイプの走行のためだけに同サーキットを貸し切り、練習走行には最適なコンディションだったことが分かっている。

正式に記録に挑戦する時期については、今のところ公表されていない。

プロトタイプの性能の高さをうかがわせるのは、パイクスピーク・ヒルクライムにも似合いそうな、リアのスワンネックスポイラーである。

AUTOCARに寄せられたロータスの声明には、こう書かれている。「エヴァイヤXは、ロータスのまったく新しいテクノロジー・コンセプトです。この数週間、複数の国の複数のレーストラックでテストを行ってきました」

「わたし達は大きな進歩を遂げ、すべての目標を成功裏に達成し、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを周回することの難しさを学びました」

「ロータスのエンジニアリングチームは、エヴァイヤと世界で最も協力なEVパワートレインの可能性の限界に挑み続けています」

エヴァイヤXのプロトタイプには、ダウンフォースで車体を安定させるためか、カーボンファイバーのサイドスカート、巨大なフロントスプリッター、カナードなどのエアロパーツが数多く装着されている。

エアロだけでなく、標準車よりもパワーアップすることが期待されている。エヴァイヤはすでに2000psを発生する、世界で最も強力な公道走行車の1つである。

純粋にサーキット走行を想定していることは間違いなく、標準車の1700kgという車重を少しでも削るよう工夫も施されている。標準バッテリーが718kgあることを考えると、このプロトタイプは、耐久性よりも速さを重視した、小型ユニットを搭載していると思われる。

ヘッドライト、ブレーキランプ、サイドミラーも取り外され、センターロックホイールにはピレリPゼロ・スリックタイヤが装着されている。また、レース仕様のロールケージを装着できるよう、内装はすべて削ぎ落とされているようだ。

エヴァイヤXは、ロータスの標準的な市販車とは一線を画す過激な限定マシンを開発するために新設された、ロータス・アドバンスト・プロジェクト(LAP)部門の最初の作品となる可能性がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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