【アルピーヌとコラボも】ロータス、2020年代にEV専業へ SUVの可能性も

公開 : 2021.04.27 20:35  更新 : 2021.10.09 22:30

ロータスは今後10年の計画を「Vision80」で発表。4種類のアーキテクチャによるSUVの可能性、アルピーヌとのコラボに触れます。

エリーゼの終焉、新しい時代の始まり

editor:Taro Ueno(上野太朗)

2017年に中国のジーリー・ホ-ルディング・グループとのパートナーシップをスタートさせたロータス

彼らは創業70周年を迎えた2018年に今後10年間の計画「Vision80」を発表している。

ロータス・エヴァイヤ(2019年)
ロータス・エヴァイヤ(2019年)    ロータス

またその翌年には最高出力2000psという信じられないスペックを掲げたBEVのハイパーカーであるエヴァイヤを発表しているが、その後のインフォメーションは決して多くはなかった。

だが「Driving Tomrrow」と名付けられたグローバル・デジタル・カンファレンスでは、グループ・ロータスのCEOであるフェン・クインフェンや今年ロータス・カーズのマネージング・ディレクターとなったマット・ウィンドルらが「ロータスの現状と未来」について触れている。

今まさに転換期にあるロータスは今年、エリーゼとエキシージ、そしてエヴォーラという現行の3モデル全ての生産を終了。その後継モデルとしてエミーラを発表する。

一方、2019年に発表されたBEVハイパーカーのエヴァイヤのための新工場が完成し、今まさにその生産がスタートしようとしている。

完全な電気自動車のブランド化めざす

今回発表された情報の中で特に目を引くのは、今後ロータスがBEV専業メーカーになると宣言したことである。

ロータスEV化のアイコンともいうべきエヴァイヤに続き(おそらくエリーゼ、エミーラ・クラスの)BEVのスポーツカーのリリースが予定されている。

ロータスは、現在4種類のアーキテクチャーを揃えようとしている。
ロータスは、現在4種類のアーキテクチャーを揃えようとしている。    ロータス

2020年代後半のロータスは完全なEVブランドになっているというのだ。

このためロータスは、現在4種類のアーキテクチャーを揃えようとしている。

1つ目はエヴァイヤによって示されたカーボン筐体によるハイパーカー・アーキテクチャー。

2つ目はスポーツカー・アーキテクチャーであり、これは発表されたばかりのロータス・エミーラが採用することになるアルミ押し出し材を接着した、ミドシップレイアウトのアーキテクチャーを指している。

3つ目は「スポーツカー以外」と定義されているエレクトリック・プレムアム・アーキテクチャー(ライフスタイルカー)だ。これによりロータスはこれまで度々噂に上がっていたSUVをはじめとする、他のセグメントへの参入を果たすことになる。

4つ目がエレクトリック・スポーツカー・アーキテクチャーで、2025年に発表されるブランニューのBEVスポーツカーである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ロータスの人気画像