燃費競争うんざり? 走りって楽しい国産コンパクト・ハイブリッド4選

公開 : 2021.12.31 09:45

かなりの掘り出し物を発見

そんな人にオススメするのは、スズキ「スイフト・ハイブリッド」だ。

スイフトにはシングルクラッチ式のギアボックスにモーターを組み合わせた独特のハイブリッドを搭載したモデルがあるが、そのドライバビリティはガソリンエンジンのMT車にきわめて近い。

スズキ・スイフト・ハイブリッド
スズキ・スイフト・ハイブリッド

シフトチェンジを除く走行中は常にエンジンをドライブトレインに直結する構造はハイブリッド車としては珍しく、アクセル操作に対する反応はまるでアクセルとパワートレインがダイレクトに繋がっているかのようにリニアだ。

そのリニア感は、ガソリン車まで含めて考えてもけっこうスゴイ。

はっきり言おう。このスイフト・ハイブリッドはかなりの掘り出し物だ。ノートとは対極といえるガソリン車の延長線上の加速感だがドライバビリティが抜群によく、運転好きなら気に入らないわけがない。

燃費は23.0km/Lとライバルより優れないが、それでも十分に優れた数値と判断できる。

ハイブリッドと言えば燃費数値で語られがちだけど、運転するのが好きならばアクセルを踏む楽しさで選ぶほうが「幸せになれるクルマ選び」ではないだろうか? 決して環境団体には理解してもらえないだろうけれど。

ちなみに、今回はコンパクトハッチバックを対象としたが、各社の同じパワートレインを積むコンパクトSUVでも同じことがいえる。

トヨタヤリス・クロス、ホンダヴェゼル、そして日産キックスだ。

残念ながら……スズキには該当するハイブリッド搭載のコンパクトSUVは存在しないのだが。

記事に関わった人々

  • 執筆

    工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。

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