クロスオーバーより良いかも? BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラーへ試乗 前編

公開 : 2022.03.23 08:25

SUV人気のなかで、根強い支持を集めるMPVのアクティブツアラー。英国編集部がその魅力を探りました。

クロスオーバーに影響を受けた2代目

欧州市場では、MPVと呼ばれるワンボックスカーは不調気味。ファミリーカーの主軸は、SUVやクロスオーバーへシフトしている。車内空間や実用性では多少劣り、価格も割高ながら、ユーザーが欲しいと思える要素を巧みにカバーしているためだろう。

実際、シトロエンC4 スペースツアラーやルノー・グランセニックといったモデルは、英国市場ではもはや販売されていない。しかし、BMWはアクティブツアラーを2代目へ進化させた。実は、根強い支持を集めているのだ。

BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラー(英国仕様)
BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラー(英国仕様)

初代アクティブツアラーが登場したのは2015年。それ以来、英国だけを見ても4万台という数を売りさばいている。その人気を維持するべく、BMWがクロスオーバーから影響を受けたと表現する、モデルチェンジが実施された。

同社初となる前輪駆動モデルとして登場した、2シリーズの派生モデルだった初代アクティブツアラー。最新型でも前輪駆動用のFAARプラットフォームを採用し、F40型1シリーズとの関係性も強い。

ボディのシルエットは、MPVとして典型的なワンボックス・スタイル。可能な限り車内空間が大きく取られている。またこのプラットフォームのおかげで、従来的な内燃エンジンだけでなく、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)にも対応している。

マイルドHVのほかにPHEVも登場予定

英国市場へ導入される2シリーズ・アクティブツアラーのグレードは、ディーゼルターボの218dのほかに、マイルドハイブリッド・ガソリンターボの220iと223i。トリムグレードは、スポーツとラグジュアリー、Mスポーツという3種類の展開となる。

225xeと330xeを名乗る2種類のPHEVも、2022年中には投入される予定。14.2kWhの駆動用バッテリーから、最長90kmを駆動用モーターだけで走行できるという。今回試乗したクルマは、223iのMスポーツだ。

BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラー(英国仕様)
BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラー(英国仕様)

BMWはクロスオーバーの影響、という言葉を2代目へ用いているが、実際の見た目からはわかりにくいと思う。観察すると、X2やX3といったモデルへ通じるスタイリング要素は見て取れるが、樹脂製のフェンダーアーチやアンダーガードなどは備わらない。

ボディサイズはひと回り大きくなり、現行の1シリーズと比べて67mm長く、25mm広くなった。全長は4386mmで、全幅は1824mm、全高は1576mmある。

アクティブツアラーには、BMW最新の運転支援システムが標準装備。英国価格は3万625ポンド(約475万円)からに設定された。PHEVでは、1万ポンド(約155万円)前後高くなるようだ。

さて、車内空間が優先されるファミリーカーとして、まずはインテリアから確認していこう。ハッチバックやクロスオーバーではなく、ワンボックスのMPVを選ぶ理由は、その実用性の余裕にあるといえる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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