クロスオーバーより良いかも? BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラーへ試乗 後編

公開 : 2022.03.23 08:26

SUV人気のなかで、根強い支持を集めるMPVのアクティブツアラー。英国編集部がその魅力を探りました。

最新純EVのi4やiXへ似たダッシュボード

2代目へモデルチェンジしたBMW 2シリーズ・アクティブツアラー。ダッシュボードには、最新純EVのBMW i4やiXへ似たデザインが与えられている。

緩やかに湾曲した大きなパネルが立ち上がり、インフォテインメント用の10.7インチ・タッチモニターと、メーター用の10.25インチ・モニターを統合。iドライブは、最新版のバージョン8がインストールされる。

BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラー(英国仕様)
BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラー(英国仕様)

グラフィックは高精細で、操作性も良い。しかし、エアコンなど基本的な操作もすべてタッチモニターを介するため、走行中の操作性はいまひとつ。従来的なハードボタンが欲しいと思った。

ナビの画面は、車載カメラで撮影した前方の道路映像に、ルートを案内するグラフィックが描かれる拡張現実機能付き。こちらは、とてもわかりやすい。

アクティブツアラーの全体的な車内の雰囲気は、同社のスポーティなモデルにも通じる。試乗した223i Mスポーツの走りとも、バランスが取れているようだ。

223iのエンジンは2.0L 4気筒ガソリンターボで、最高出力218psを発揮。18psのスターター・ジェネレーター(ISG)が低回転域でアシストする、電圧48Vのマイルドハイブリッドとなる。

トランスミッションは7速デュアルクラッチ・オートマティック。0-100km/h加速は7.0秒と充分以上で、最高速度は241km/hがうたわれる。

ラインを意欲的に縫えるコーナリング

エンジンは滑らかに吹け上がり、デュアルクラッチATとの相性も良いが、ドライバーの気持ちを高ぶらせるタイプではない。回転を引っ張ると、合成サウンドが聞こえてくる。

極低速域では、エンジンが自動的に停止する。運転次第では、ギクシャクした変速や発進につながることもありそうだ。

BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラー(英国仕様)
BMW 223i Mスポーツ・アクティブツアラー(英国仕様)

ブレーキペダルは、踏み始め感触が甘くストロークも長いため、意図した通りの減速感をやや得にくいと感じた。とはいえ、しっかり踏めば充分に効くけれど。

ステアリングは、レシオがクイックで重み付けは良好。フィードバックが濃いとはいえないものの、力強いグリップ力と相まって、狙ったコーナリングラインへ意欲的に進めていける。

ヘアピンカーブで負荷が高まると、フロントタイヤとリアタイヤとの歩調が合わない場面も見受けられる。それでも、シャシーの負荷が高まる高速コーナーで、アクティブツアラーは至って安定。MPVとして、走行時の落ち着きには感心させられた。

この身のこなしを実現している理由の1つが、Mスポーツで標準装備されるアダプティブダンパー。最もソフトな設定でも、引き締められた姿勢制御が保たれる。車重1545kg、全高1576mmというサイズを感じさせない。

そのかわり乗り心地は硬め。19インチ・ホイールを履いていたこともあり、不快なほどではないにしろ、路面の凹凸などの存在が明確に車内へ伝わってきていた。Mスポーツのサスペンションではなく、17インチホイールなら、よりしなやかなはず。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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