次期「スペーシア」で、Nボックスに対抗 スズキがジャパン・モビリティショーで試作を公開へ

公開 : 2023.10.03 11:10  更新 : 2023.10.03 11:45

新型スズキ・スペーシアと思われるコンセプトカーが、10月末にお披露目されます。次期スペーシア・カスタムの試作車も出展へ。

登場間近? 標準型をチェック

スズキが、ジャパン・モビリティショー2023の出展概要を明らかにした。

市販されるであろう2台のモデル、「スペーシア」と「スイフト」の次期型コンセプトは注目だ。

スペーシア・コンセプト(JMS 2023に参考出品)。新型は「コンテナ」がモチーフ。現行型は「スーツケース」をイメージしていたので、「もっと自由に」「もっと使いやすく」の想いを込めたという。
スペーシア・コンセプト(JMS 2023に参考出品)。新型は「コンテナ」がモチーフ。現行型は「スーツケース」をイメージしていたので、「もっと自由に」「もっと使いやすく」の想いを込めたという。    スズキ

ここでは、「スペーシア・コンセプト」と「スペーシア・カスタム・コンセプト」を確認しよう。

その名のとおり、スズキの軽スーパーハイトワゴンであるスペーシア・シリーズの次期モデルを参考出品する。現行型の登場は2017年12月だったから、新型も今年の暮れには発表されるのではと噂されている。

今回公開されたのは内外装のデザインのみで、外寸やパワートレインなどのスペックは未発表。

そのスタイルは、ひと目で「スペーシアだ!」と分かるものだ。デザインモチーフは、大容量の「コンテナ」。特徴的なボディサイドのビードは、角を面取りするなどディテールに凝っている。

標準車のスペーシアでは、日常をユニークに彩る「心地よさ」と「ワクワク感」をデザイン。展示車両のルーフキャリアと「SPACIA」のロゴデカールは、タテのイメージを強調したものだ。

インテリアはブラウン基調で、ボディサイド同様のビードもデザインされている。イメージは、居心地の良いアウトドア・リビングだという。

カスタムは上質感を追求

「スペーシア・カスタム」は、カスタムらしい上質感・華やかさをデザインした。

大型のフロントグリルや薄型のヘッドランプなど、従来型のスペーシア・カスタムよりは少しアグレッシブさを強調して、ライバルたちに対抗していくようだ。

スペーシア・カスタム・コンセプト(JMS 2023に参考出品)
スペーシア・カスタム・コンセプト(JMS 2023に参考出品)    スズキ

インテリアカラーではセミマットボルドーとピアノブラックのコンビを採用し、ホテルのラウンジでくつろぐイメージだという。

両モデルともリアシート座面の前端はフラップ形状として、オットマンや荷物ストッパーとして活用できる。安全装備でも、デュアルセンサーブレーキサポートIIや低速時ブレーキサポート(前進・後退)をスズキの軽で初採用するなど、安全・運転支援機能を進化させている。

パワートレインに関しては未発表。また、スペーシア・ギア、スペーシア・ベースのような派生モデルに関しても、今回はアナウンスされていない。

JMSが開催される頃にはホンダは新型Nボックスを発売しているはず。このスペーシア/スペーシア・カスタムも新型として登場すれば、軽スーパーハイトワゴンの市場はますます活性化していきそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。

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