「やっぱり強いNボックス」 22カ月連続トップ 年度でも3年連続首位 3月の軽・新車販売

公開 : 2024.04.11 09:45

・3月の軽自動車の新車販売を解説
・首位Nボックスが22カ月連続でトップ/年度でも3年連続首位
・トップ3常連のダイハツ・タントは出荷停止の影響ありで大幅減

2024年3月期および2023年度における軽自動車新車販売 車名別ランキング

全国軽自動車協会連合会は、2024年3月期および2023年度(2023年4月~2024年3月)における軽自動車新車販売の車名別ランキングを発表した。

2024年3月期 軽自動車通称名別新車販売トップ10

1位 ホンダNボックス:2万360台
2位 スズキスペーシア:1万7869台
3位 スズキ・ハスラー:1万618台
4位 スズキ・ワゴンR:9758台
5位 日産ルークス:8905台
6位 三菱デリカ・ミニ/eK:8172台
7位 スズキ・アルト:8130台
8位 日産デイズ:6256台
9位 スズキ・ジムニー:4437台
10位 ホンダNワゴン:3336台

2023年度 軽自動車通称名別新車販売トップ10

生産の強化を図ったスズキ・ジムニー
生産の強化を図ったスズキ・ジムニー

1位 ホンダNボックス:21万8478台
2位 スズキ・スペーシア:13万3410台
3位 ダイハツタント:12万4862台
4位 スズキ・ハスラー:9万2456台
5位 ダイハツ・ムーヴ:7万6174台
6位 スズキ・ワゴンR:7万3388台
7位 スズキ・アルト:6万7798台
8位 日産ルークス:6万6978台
9位 ダイハツ・ミラ:5万4766台
10位 三菱デリカ・ミニ/eK:5万2427台

3月期の軽自動車の車名別ランキングは、新車効果に一服感が出て前年同月比26.8%減だったものの唯一2万台オーバーの2万360台を記録したホンダNボックスが22カ月連続での首位に輝く。

続く第2位には、2023年11月に第3世代の新型モデルに移行したスズキ・スペーシアが同36.0%増の1万7869台を販売してランクイン。また、軽クロスオーバーの定番モデルに位置するスズキ・ハスラーが同100.6%増の1万618台を記録して第3位に入る。

トップ3常連のダイハツ・タントは認証申請における追加不正行為の判明に伴う出荷停止の影響で、同93.6%減の982台にとどまった。

注目モデルの動き

2023年5月より販売を開始した三菱デリカ・ミニは、基本コンポーネントを共用する既存のeKシリーズとの合算で8172台を売り上げて第6位にランクイン。また、マイナーチェンジを実施した日産デイズは前年同月比12.1%増の6256台を販売して第8位に、生産の強化を図ったスズキ・ジムニーは同15.0%増の4437台を登録して第9位に入った。

一方、軽EVのカテゴリーでは日産サクラが同11.8%増(3228台)と復調したものの、三菱eKクロスEVは同81.2%減(291台)と低迷。

やっぱり強いホンダNボックス
やっぱり強いホンダNボックス

対して、2023年12月に大幅改良を図って電動系コンポーネントを刷新し、車名もミニキャブ・ミーブから改名した三菱ミニキャブEVは、同155.3%増の388台を達成した。

なお、登録車と軽自動車を合わせた3月期の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが8カ月連続での首位に立ち、以降はトヨタカローラ/スズキ・スペーシア/トヨタ・ヤリス/日産ノートの順で続く。月間販売台数1万台超えは、前月から2車種増えて7車種となった。

一方、2023年度の軽自動車の車名別ランキングは、唯一20万台超えを成し遂げたホンダNボックスが9年連続での首位につき、以降はスズキ・スペーシア/ダイハツ・タント/スズキ・ハスラー/ダイハツ・ムーヴの順で並ぶ。

また、登録車と軽自動車を合わせた2023年度の車名別ランキングは、ホンダNボックスが3年連続でのトップに輝き、以降はトヨタ・ヤリス/トヨタ・カローラ/スズキ・スペーシア/ダイハツ・タントの順位となった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。

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