首位固めのNボックスを追い上げるタント、スペーシア 12月の軽自動車新車販売

公開 : 2024.01.17 07:05

・王者Nボックス 圧巻の月度・年度首位
・上位は引き続きスーパーハイトワゴン勢
・軽EVはやや苦戦も、大幅改良を実施したミニキャブEVは好スタートを切る

王者Nボックス 首位は19か月連続に

全国軽自動車協会連合会は、2023年12月期および2023年度(2023年1月〜12月)における軽自動車新車販売の車名別ランキングを発表した。

2023年12月 軽自動車通称名別新車販売トップ10
1位 ホンダNボックス:1万9681台
2位 ダイハツタント:1万1792台
3位 スズキスペーシア:1万1089台
4位 スズキ・ハスラー:6411台
5位 日産ルークス:5989台
6位 ダイハツ・ミラ:5494台
7位 ダイハツ・タフト:5221台
8位 ダイハツ・ムーヴ:4988台
9位 スズキ・ワゴンR:4785台
10位 三菱デリカミニ/eK:4582台

2023年11月に第3世代の新型モデルに移行したスズキ・スペーシア。
2023年11月に第3世代の新型モデルに移行したスズキ・スペーシア。

2023年度 軽自動車通称名別新車販売トップ10
1位 ホンダNボックス:23万1385台
2位 ダイハツ・タント:15万9392台
3位 スズキ・スペーシア:12万2275台
4位 ダイハツ・ムーヴ:10万4557台
5位 スズキ・ハスラー:8万2720台
6位 スズキ・ワゴンR:7万2235台
7位 日産ルークス:7万536台
8位 スズキ・アルト:6万7719台
9位 ダイハツ・ミラ:6万4080台
10位 ダイハツ・タフト:5万9330台

12月期の軽自動車の車名別ランキングは、2023年10月に全面改良を実施したホンダNボックスが前年同月比17.4%増の1万9681台を成し遂げて19か月連続での首位を獲得する。

続く第2位には、2023年12月下旬からの出荷停止の影響で同3.0%減の1万1792台と低迷したダイハツ・タントが位置。第3位には、2023年11月に第3世代の新型モデルに移行したスズキ・スペーシアが同19.5%増の1万1089台を記録して入り、前月と同じく軽スーパーハイトワゴンがトップ3を占めた。

好調、クロスオーバー EVは苦戦の12月

注目車の動きを見ていこう。軽クロスオーバーの定番モデルに位置するスズキ・ハスラーは、生産強化の効果もあって前年同月比10.6%増の6411台を売り上げて第4位にランクイン。ライバルのダイハツ・タフトも出荷停止の影響がありながら、同21.8%増の5221台を達成して第7位に位置する。

また、2023年5月より販売を開始した三菱デリカミニは、基本コンポーネントを共用する既存のeKシリーズとの合算で4582台を記録して第10位に入った。さらに、マイナーチェンジを図った日産デイズは同58.6%増の2925台を登録して第12位に、受注残の解消を進めるスズキ・ジムニーは同8.9%増の2815台を販売して第13位にランクインする。

2023年12月に大幅改良を図り、車名もミニキャブ・ミーブから改名したミニキャブEV。
2023年12月に大幅改良を図り、車名もミニキャブ・ミーブから改名したミニキャブEV。

一方、軽EVのカテゴリーでは日産サクラが同31.6%減の2442台、三菱eKクロスEVが同53.5%減の350台と苦戦。対して、2023年12月に大幅改良を図って電動系コンポーネントを刷新し、車名もミニキャブ・ミーブから改名したミニキャブEVは、同211.9%増の340台を達成した。

なお、登録車と軽自動車を合わせた12月期の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが5か月連続での首位に輝き、以降はトヨタヤリス、ダイハツ・タント、トヨタ・カローラ、スズキ・スペーシアの順で続く。月間販売台数1万台超えは5車種と、前月から2車種減った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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