ベントレーの考える「SDGs」 同社「ビヨンド100戦略」と気候変動対策企業

公開 : 2023.11.29 17:45

ベントレーは気候変動対策企業であるサウスポール社による、厳密な廃棄物管理の検査を受け、2年連続で「プラスチック廃棄物排出ゼロ」の認定を獲得したと発表しました。ベントレーの考えるSDGsを紹介します。

2年連続で「プラスチック廃棄物排出ゼロ」の認定を獲得

ベントレーは、2年連続で「プラスチック廃棄物排出ゼロ」の認定を獲得したと発表した。

国際的に認知されたこの認定は、気候変動対策企業であるサウスポール社が実施するもので、ベントレー社の敷地および現地事業所に対する厳密な廃棄物管理の検査を受けたという。

ベントレー2年連続「プラスチック廃棄物排出ゼロ」認定を獲得
ベントレー2年連続「プラスチック廃棄物排出ゼロ」認定を獲得

ベントレーは、2022年にこの画期的な認定を受けた最初の自動車メーカーであったが、サウスポール社による最新の認定は、製造業務から最終消費に至るまで、ベントレーの意欲的な環境コミットメントを支援する継続的な取り組みが評価されたものであったと同社は述べた。

2021年に行われたサウスポール社による最初の綿密な監査では、ベントレーの広範囲にわたる環境へのプラスチックフットプリントが再評価され。この評価では、物流と製造過程で使用される業務用マクロプラスチック部品包装、およびグローバルディーラーにおけるプラスチック保護材の廃棄が対象となり、物流と製品ライフサイクルの一環として、タイヤの摩耗によるマイクロプラスチックの排出も監査された。

2022年にこの認定を確保するため、ベントレーはプラスチック廃棄物の管理レベルとトレーサビリティを大幅に向上させ、2022年には97%のプラスチック廃棄物を適切に処理し、処理されないプラスチック廃棄物を大幅に削減することに成功したと語る。

すべての輸入物流の梱包資材は管理され、埋め立て廃棄物ゼロと廃棄物の輸出の最小化を実現した。ベントレーはその後「セカンドライフ・タイランド」を支援する公認団体に投資し、海洋および陸上でのプラスチック回収/リサイクル/再利用に焦点を当てたプラスチック廃棄物回収プロジェクトだという。廃棄物軽減のための資金提供額は、2022年に排出された非処理プラスチック廃棄物の全量に匹敵すると発表された。

ベントレー製造担当取締役アンドレアス・レーへ

「ベントレーの目標は、世界で最もサステイナブルなラグジュアリーオートモーティブ・ブランドになることです。私たちの『ビヨンド100戦略』は、ビジネスのあらゆる側面を改革しており、プラスチック排出ゼロの認定は、環境への影響に取り組む私たちの努力をさらに証明するものです。

例えば、クルーにある生産本部では、廃棄物処理業者と緊密に協力し、すべての廃棄物が確実に処理されるようにするとともに、プラスチックの使用量を削減するため、根本的なプラスチックの削減と最適化の取り組みを実施しています。これには、当社の布製のカーカバー全体のサイズの縮小や、クルー施設で発生する廃棄物の適切な管理を促進するために英国の廃棄物処理会社ヴェオリアとの新たな協力関係も含まれます。

とはいえ、プラスチックの使用は製造工程以外にも及んでいることは認識しています。プラスチックは、ディーラーや顧客への車両の配送にも使用されています。これらはすべて、私たちが『ビヨンド100戦略』で取り組み続けている廃棄物管理に関する課題事項です」

ベントレー生産計画担当ディレクター セバスチャン・ベンドルフ

「サウスポール社は、当社のプラスチックフットプリントをグローバルに把握することで、再びベントレーを支援してくれました。新しい廃棄物管理の監査により、当社のグローバルオペレーションと、そのオペレーションが環境に与える影響について、さらなる知見を得ることができました。私たちは『ビヨンド100戦略』の目標を確実に達成し、プラスチック廃棄物問題に真正面から取り組むため、今後もあらゆる努力を続けていきます」

サウスポール社は、ネット・ゼロ・エミッションの達成に向けた気候変動への過程において、大手企業にアドバイスを提供している。グローバルな気候ソリューション・プラットフォームにより、世界中の組織が回復力を構築し、気候変動対策を長期的なビジネスチャンスにつなげるための包括的な戦略を実施しており、それはパリ協定と国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標に合致する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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