ポルシェ356AタイプはT-2に進化し、前ウインカーの形状が変わりました
1957年の春、4-5月にポルシェ356AタイプはT-2へ変更されました。
フルモデルチェンジに相当する変更ですが、外観はほとんど変わらないためマイナーチェンジとなります。
しかし、例年9月-10月に新モデルを発表するポルシェにしては珍しい、異例の大幅な変更で正確な理由は不明で残念です。
当時アメリカではライト類の後部側面からの視認性や、バンパー高さの規制が始まりました。
ドイツでも外部ミラーの装着義務が1956年5月から開始されています。
T-2からの有名な変更点は、安全規定面から見ていくと納得する部分が見えてきます。
ライトの取付位置や安全面の変更が多く、アメリカの規定に対応したという見方があります。
大きな変更点となったのがフロント・ウインカーです。
アメリカ仕様は「ウェッジベース付」となり、側面後方からでもウインカーの点灯が確認できるようになりました。

上の写真は1957年以前のポルシェ356AタイプT-1で使われていたウインカーです。
ヨーロッパ仕様ではT-2以後も同じで、取り付けのビスが左右に見えます。
しかし、ボディ側の取り付け穴は「上下」で、ベースのレンズ取付穴は左右になります。

この写真は1957年以後の「ウェッジベース付」アメリカ仕様のウインカーです。
ウェッジベース用にボディ取り付けボルトが「左右」に変わります。
T-2以後のボディの「左右穴」にウェッジベース無しのヨーロッパ仕様に変更すると、ネジが「上下」に。
その場合はボディの上下に「取り付け穴」を開ける必要があります。

単体で見ていくと、右側がアメリカ仕様のウインカー「SWF K2665」で、裏側の取付ボルトは左右です。
左がT-2以前の取付ベースで、ボディ取付穴は上下にあり、レンズ取付ネジが左右に見えます。
レストア時には「ネジ位置」の確認に注意が必要です。

ウインカーを裏側から見ます。右側がアメリカ仕様で、左右に取り付けボルトが2本付いています
なお写真にある現在供給されているウィンカーベース・パッキンは「左右穴」です。
上下穴ボディのヨーロッパ仕様、T-2以前のモデルではご注意ください。
取り付けに際してボディとパッキンに穴を開けることが必要になります。
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