ポルシェ356初期型のエンジンは2ピースケースでした
佐藤自動車工業所の二代目です。
先日お伝えしましたように初代は逝去いたしました。
生前に356を中心として書かれたブログは、長年に渡る経験に基づく貴重な資料といえます。
これからも順次紹介して参りたいと思います。今後ともご愛読いただけますと幸いに存じます。

356はポルシェ博士時代に誕生しました。
資金もない小さな会社でしたから、ボディは職人の手作りで、エンジンはVWの流用でした。
ボディは職人が時間をかければ形になりますが、エンジンは特殊な部品のかたまりです。
簡単なネジでも「手作り」では耐久性が成立しません。
新規に莫大な投資をして作るのはムリですから、既製品から流用することが当然の選択だと思います。
プリA時代はポルシェが手掛けたVWの2分割クランクケースを流用し、1954年11月まで使用していました。
この2分割ケースは、VWではスタンドエンジンとよばれ、ポルシェでは、スプリットケース=2ピースケースと呼ばれます。
海外の部品商でも呼び方が分かれますが、得意部品がポルシェだと2ピースケースと書いてあります
上の写真の左側が2ピースケース、右側の3ピースケースはフロントのカバーが無い状態です。
2ピースケースと呼ぶのには意味があります。
1954年11月からの356Aからは3分割のクランクケースに変更になり、以後全モデルで3ピースケースとなりました。
そのため、2ピースケースといえば、プリAタイプと同じ意味を持つことになったのです。
佐藤自動車工業所
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