ロールス・ロイス・ブラックバッジをジュネーブで初披露

公開 : 2016.03.01 22:00  更新 : 2017.06.01 01:36

ロールス・ロイスは、比較的若い世代に向けたゴーストおよびレイスのアップグレード・モデルを発表した。“ブラックバッジ” と名付けられたこのモデルは、ジュネーブ・モーターショーで初披露され、“偽りなきビスポーク” を体現するものになるという。

ロールス・ロイスの最高経営責任者トルステン・ミュラー・エトヴェシュは、「この度われわれは、若くして成功し、自分で運転を楽しむようなクライアント向けにビスポーク・ラインアップを拡大し、彼らの大胆で先進的なライフスタイルにぴったりのモデルを提案いたします」とコメントしている。

「こうした新たなカスタマーとのコラボレーションは先例がないため、技術的にも美的観点からも究極と呼ぶにふさわしいブラックバッジ・モデルを揃えることにしました。空力面およびテクニカルの面でもブラックバッジは、レイスおよびゴーストの化身というもので、ダークな印象ながらアグレッシブな面を持ち、自信に満ちたパワフルなモデルとなります。このクルマは、われわれがラグジュアリー・シーンにおける最も力に満ちたブランドとしての、立ち位置を明確にするものです」

今回の2つのモデルは、スピリット・オブ・エクスタシーをブラック・グロスに仕立てたほか、エクステリア・トリムおよびロールス・ロイスのバッジをブラックとしている。また、車体表面はクロームメッキされた深みのある色調とし、足元にはカーボンコンポジットのアロイホイールにアルミ製のハブを採用している。

そして、当然ながらボディカラーはブラックだ。ロールス・ロイスによると「強きものとしての新たなレベル」を表現するために、何層にもペイントし、パネルごとにハンド・ポリッシュしている。まだ、2台ともにオートマティックLEDヘッドライトを搭載する。

ゴーストのエンジン自体は6.6ℓV12ツインターボから変更がないものの、最高出力は603ps(標準車+33ps)、最大トルクは85.7kg-m(標準車+6kg-m)に変更され、8速ATは低いギアを保つスポーティな味つけとなっている。

それ以外にも、ステアリングおよびサスペンションのセッティング変更や、新型ドライブシャフトの採用を行っている。ロールス・ロイスによると乗り味は、「このうえなくラグジュアリーで、それでいながらドライバー志向にふっている」という。

レイス・ブラックバッジは632psを発揮するV12エンジンを搭載することに変わりはないが、トルクが88.8kg-mに向上している。改良型のエア・サスペンションと新型ドライブシャフト、それにゴースト同様にパフォーマンスを高めた8速ATを組み合わせる。

また、ブレーキは、ゴースト、レイスともにディクス径を大きくしたフロント・ブレーキにアップグレードされている。

▶ 2016 ジュネーブ・モーターショー

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