BMW 730d

公開 : 2015.08.28 23:50  更新 : 2017.05.23 10:25

最新のBMW 7シリーズは、メルセデスSクラスアウディのA8、ジャガーのXJのカスタマーを惹きつけるべく、大幅なアップデートが施されている。

■どんなクルマ?

来月に行われるフランクフルト・モーターショーでデビューしたのちの11月にショールームに並ぶ予定である6代目BMW 7シリーズは同カテゴリーの水準を大きく引きあげる進化を遂げた。

最新の軽量カーボンファイバー構造、新世代の6気筒ガソリン/ディーゼル・ユニット、ネット接続のサポートを受けるインテリア、ジャスチャーに反応するコントローラー、ステレオ・カメラ、レーダーをベースとした自動運転技術/安全装備、航続可能距離や室内の温度をモニターできるオプションのスマート・キーなど、多くの技術的トピックが堂々たる体躯に華を添えている。

さらには、クルマから降りた状態で作動する自動パーキング機能などの、先行して攻撃を開始しているメルセデスSクラスやアウディA8、ジャガーXJ、レクサスLSに対抗するテクノロジーも見どころである。

新型7シリーズは、これまでの例に則ってスタンダード・タイプとロング・ホイールベース・タイプに分けられる。大まかな外観デザインはこれまでの7シリーズのそれをトレースするが、細やかな部分はモダンな要素を取り入れている。

ここであえてわれわれの意見を挟むとすれば、主張の激しいフロントフェイスに比べて、それ以外は他ライバルと比べると味気ないということになるのだが。

しかし、これほどのフロントフェイスであるにも関わらず抵抗係数はわずか0.24に抑えられたのは、さすがはBMW。クラス随一の数値を得るに至った。

今回AUTOCARが借りだしたのはターボによる助力を受ける3.0ℓ直列6気筒ディーゼルが後輪を回す730dだ。燃料消費率が22.2km/ℓ、CO2排出量が119g/kmというのがBMWの公表する値だ。

長さは5098mm、横幅は1902mm、高さは1478mm。先代に比べると19mm前後に長く、横幅は同じ。高さは7mm増しとなる。LWB版の全長はさらに139mm長い(先代+18mm)、5238mmとなる。

車体のディメンションには変更が見られるが、ホイールベースは先代とまったくの同値。標準モデルが3070mm、LWBは3210mmという数値を採っている。

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