マツダ 新型EV2車種を北京モーターショー2024で初公開 今年度中に市場投入も 「EZ-6」/「アラタ」

公開 : 2024.04.26 07:07

マツダは「EZ-6」とコンセプトモデルの「アラタ」を北京モーターショー2024で初公開しました。「EZ-6」は2024年度中に発売予定とされており、急速に電動化が進む中国市場を意識します。

マツダの北京モーターショー2024

マツダは、現地法人「長安マツダ汽車有限公司(以下、長安マツダ)」が、新型電動車「マツダEZ-6」と新型電動車のコンセプトモデル「マツダ・アラタ」を、北京モーターショー2024において初公開した。

「マツダEZ-6」

マツダと合弁事業のパートナーである重慶長安汽車(以下、長安汽車)の協力のもと、長安マツダが開発・製造を行う新型電動車(新エネルギー車)の第1弾であり、2024年中に中国で発売されるという。

「マツダ・アラタ」

マツダ「EZ-6」/「アラタ」
マツダ「EZ-6」/「アラタ」

同時に公開されたコンセプトモデルは、第2弾の新型電動車として2025年中に量産化して、中国市場に導入予定。急速に電動化が進む中国において、より多くの方に選んでいただけるよう、電動化商品ラインアップを拡充していく。

マツダ代表取締役社長兼CEO 毛籠勝弘

「このたび、マツダと長安汽車の力を集結させた新型電動車をお披露目できたことを、大変嬉しく思います『マツダEZ-6』は、マツダの強みと長安汽車の電動技術を融合させた最新の電動車です。今後もマツダは、先進的なクルマを嗜好する中国のお客様のご要望に応えるマツダらしい商品の導入により、中国ビジネスを反転攻勢するべく、長安汽車とともに取り組んで参ります」

2台の気になる概要は?

「マツダEZ-6」の商品概要

マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)―Soul of Motion」にもとづいたスタイリングやマツダらしい人馬一体の走行性能を、長安汽車が有する電動技術やスマート技術と組合わせた電動専用車だ。電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定することにより、中国におけるお客様のニーズや嗜好に幅広く対応する。

魂動デザイン特有の生命感やエレガンスを表現しながら、電動化時代に相応しいスタイリングに注力。シンプルで伸びやかなクーペフォルムを通じて、新しさもありながらクルマが本来もつ魅力を表現した。

マツダ「EZ-6」/「アラタ」
マツダ「EZ-6」/「アラタ」

ドライバーの意図に対してクルマがリニアに反応するようブレーキやステアリングをチューニング。マツダらしい”人馬一体”を感じさせるダイナミック性能や50:50の前後重量配分(BEV)、フロントはストラット式、リアはマルチリンク式のサスペンション、高速走行時の安定性を向上させる電動リアスポイラーを採用する。

運転支援および事故被害の低減を図るインテリジェントドライブ機能、車外からでも音声操作が可能なインテリジェントパーキング機能、音声、タッチ、ジェスチャーと、様々な方法での操作が可能なスマートキャビンなど、安全および利便性を高めるスマート機能も搭載し、航続距離についてはBEVモデルは約600km、PHEVモデルは1回の給油で1,000km以上を想定するという。

「マツダ・アラタ」の概要

「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」というマツダの企業理念にもとづき、新たな価値創造に挑戦したコンセプトモデル。動きを感じさせる造形の中に、モダンかつプレステージアスな印象を与えるクロスオーバーSUVは、先進的なものを好む中国の顧客に向けた提案だ。

デザインテーマは”SOULFUL + FUTURISTIC x MODERN。”新エネルギー車による新しい生活様式をイメージさせるような未来的でモダンな造形を、マツダデザインが追い求める”動くことへの感動”や、魂動デザイン特有の生命感を融合させながら具現化した。

サイドビューは、分厚いドア断面と4つのタイヤにしっかりとトラクションがかかる立体構成とし、魂動デザインらしい力強いダイナミックな造形を表現する。

また、2つのウイングが重なった”クロスウイング”のリアコンビランプ採用により、新しいマツダブランドを訴求し、ボンネット先端部、フロントバンパー両端、Dピラー内側などに空気の通り道を設定。空力特性の向上とともに、近未来的なスタイリングを提案した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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