マツダCX-3

公開 : 2015.02.28 22:47

インテリア

エクステリア以上に、デミオとの関連性を強く感じさせるインテリアは、エクステリアから繋がるような高めのベルトラインを中心に、乗員を包み込むような空間としている。コックピットまわりは、魂動デザインに共通する「ドライバー・オリエンテッド」な空間を追求。マツダのヒューマン・マシン・インターフェイス思想であるヘッドアップ・コックピットのコンセプトに基づき、ドライバーを中心に各ディスプレイやコマンダーコントロールスイッチを配置した。

XDツーリングおよびXDツーリング Lパッケージには、前縁に成型ステッチを彩り入れた表皮巻きの専用デザインメーターフードを採用、質感の高いコクピットを演出している。

インテリア・カラーは、上級グレードのXDツーリング Lパッケージではピュア・ホワイトのレザーとブラックのラックス・スエードを採用して見た目のスマートさと手触りの良さをアピール。アクセントとしてレッドのパイピングを施すことで、立体感と素材の表情の豊かさを表し、インテリア・デザインの先鋭的かつ上質な世界観を際立たせている。

シート・デザインは変わらないものの、XDツーリングではシートとインパネ素材にブラックの合成皮革、シートのセンター部にはダークグレーのファブリックを使用。ベースモデルであるXDでは、シート&インパネともにブラック×グレーのファブリック素材が使用される。

またシートはデザインや素材だけでなく、着座位置にも徹底的に拘って設計がなされている。フロント両席は前方視認性に優れた理想的なドライビング環境を実現するとともに、1360mmのショルダー・ルーム、690mmの左右カップル・ディスタンス、1058mmのレッグ・ルームなど、乗員が快適に過ごせる空間を確保している。

ボディ・サイズの関係から、後席の居住性は決して快適とは言い難いが、それでも中距離程度の移動ならまったく問題ない広さを誇る。その大きな理由は、後席の着座位置をデミオに比べ73mmも高い639mmとしたことで、より遠くまで前方を見渡すことができるようになったため。ドライバーだけでなく、あらゆる乗員にとって「パッセンジャー・オリエンテッド」な空間としていることこそ、CX-3の強みといえる。

グレードおよび価格

CX-3のグレード展開は、XD、XDツーリング、XDツーリング Lパッケージの3モデル。全車にSKYACTIV-D 1.5を搭載する。トランスミッションは6速MTおよび6速AT。すべてのモデルでFFと4WDモデルが用意される。価格は2WDモデルが237万6000円〜280万8000円。4WDモデルは259万2000円〜302万4000円となる。

(文・佐橋健太郎)

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