ホンダ・シャトル

公開 : 2015.05.15 23:40

シャシー

新型シャトルの最大の特徴は、クラス最大のラゲッジスペースだ。燃料タンクを前席の床下に納めるセンタータンク・レイアウトの採用により、ハイブリッド・モデルでありながら広大な荷室を実現。5名乗車時で570ℓ、リアシートを折り畳むと最大で1141ℓもの荷室空間が出現する。

そして広いだけでなく、リアゲートの開口部を大きく低く設定することで、荷物の積み降ろしをしやすい設計としていることも特徴だ。ルーフの奥まで開口部を設定することで、開口部の荷室高は84cm、そして地面からの地上高は54cmと「高くて低い」ラゲッジスペースを実現。また荷室長の奥行きも通常で100cm、2名乗車時では最大184cmにもなり、アウトドアなどで車中泊を楽しむ際にも、広々と使うことができるだろう。ゴルフバッグでいうと、後席を倒さなくても9.5型のゴルフバッグ4個を積載することができる。

そのラゲッジルームで注目の装備が、ハイブリッドXおよびハイブリッドZに標準で用意される “マルチユースバスケット” だ。これはリアシートの背後に折りたたみ式の収納ボックスを設けたもので、カタログでは花束や帽子など、比較的軽量な手荷物を載せることが可能としている。またラゲッジルームの床下には “ラゲッジアンダーボックス” を備え、濡れたものや汚れものを収納できるスペースを確保している。

車両重量はガソリンモデルのG(FF)が1130kg、ハイブリッド(FF)が1190kg。ハイブリッドX(FF)は1220kgとなっている。いずれも4WDモデルは+60〜+70kgとなる。

インテリア

インパネデザインは、グレイスなどと同じくドライバーを包み込むようなハイデッキ・センターコンソールを採用。センター部分には大きなブラックパネルが加飾され、見た目にも質感の高さをアピールする。メーターパネルは中央の大型の速度計を備え、視認性に優れるタイプ。ステアリングコラムの右側にE-CONスイッチ、左側にイグニッションスイッチが備わる。

シフトレバーが生えるセンターコンソール部分は二階建て構造となっており、下部にはUSBジャックやAUX端子が設定されるほか、タブレット端末も入る大型ボックスも用意される。コンソール上面は幅がたっぷりとられたアームレストとなっており、長距離ドライブなどにおける運転席&助手席乗員の疲労軽減に貢献。ドリンクホルダーや小物入れも数多く配置するなど、ファミリーユースにも嬉しい装備を充実させた。

また充実著しいのがインテリア素材で、ハイブリッドZおよびハイブリッドXのシート表皮にはプライムスムースと呼ばれる合革素材を使用。しっとりとした質感が特徴で、上質な室内空間を演出するとともに、汚れやシワに強い機能性の高さを誇る。ブラックやブラウン、そしてアイボリーのコンビシートなどインテリアカラーは全4種類がラインナップされ、カラーに合わせてフロントダッシュパネルも2種類の木目調パネルと2種類の塗装ガーニッシュが組み合わされる。

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