フィアット500X

公開 : 2015.09.29 12:57

インテリア

英国版AUTOCARのテスターは、「500の最大の欠点は実用性であった。それが、500Xでは後席ドアとたっぷりとしたトランクが与えられ、子どもの送り迎えにも問題ない」と、ユーティリティの高さをこのモデルの利点として挙げている。

スタイリッシュなシートにジュエリーのようなボタン類など、インテリアは500のテイストをうまくを引き継いでいる。フロント・シートはヘッドスペースが十分で、子ども3人が楽に座れるリア・シートも与えられた。

運転席のヒップポイントは、FFモデルが地上から669mm、4輪駆動が697mm。これはジープ・レネゲードより45mmも低く座れることを意味する。また、シート自体も新開発のもので、クルマの性格を考慮し、サイドサポートを高めた仕様になっている。

リア・シートは60:40分割可倒式を採用。350ℓのラゲッジスペースは、後席を倒すことで最大1000ℓまで拡大できる。

グレードによる違いは、ポップスターがブラックとグレーのファブリック・シートとなり、ポップスター・プラスおよびクロス・プラスにはブラックとブラウンのレザー・シートが設定されることだ。

装備

世界的に人気の高いコンパクトSUVの市場だけに、装備面でライバルに引けをとると、取り返しのつかないことになる。なかでも安全機能はかかせない。

フィアットは500Xのポップスター・プラスとクロス・プラスについて、フロントウインドウにカメラとレーダーセンサー、リア・バンパー左右にレーダーセンサー、リア・ゲートにバックアップ・カメラを与え、レーンデパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警報)、前方衝突警報(クラッシュミッティゲーション付)、ブラインド・スポット・モニター、リア・クロスパス・ディテクション、リアゲート・バックアップ・カメラを装備した。

これ以外にもエレクトロニック・スタビリティ・コントロールが、路面状況に応じてブレーキやエンジン出力を調整し、スリップや横滑りを抑制する。これにはASR(アンチ・スリップ・レギュレーション)、DST(ダイナミック・ステアリング・トルク)、HHS(ヒル・ホールド・システム)などの機能が含まれる。

事故を未然に防ぐ機能にくわえて、フロント・デュアル・エアバッグ(助手席キャンセラー付)、サイド・エアバッグ(前席シート組込型)、ウインドウ・エアバッグ(前席/後席側面)、ニー・エアバッグ(運転席)と合計7個のエアバッグを装備して万一の衝突時にも万全の対策を取った。

またエンターテイメント機能としては、センターコンソールに5インチ・タッチパネルを装備。Uconnect®というシステムにより、ラジオ、Bluetooth®ハンズフリー、USBおよびAUX対応メディアプレーヤーの再生、ステアリング・ホイールコントローラー、デジタル・オーディオ放送を楽しむことができる。

外装色は、ホワイト、レッド・ヒュプノティック、グレージュ、ブラック、ブルーアバター、ブリティッシュ・グリーン、パールレッドの7色。

価格は、2,862,000円から3,348,000円。

関連テーマ

おすすめ記事


解説の人気画像